広島・末包30歳シーズン30発の誓い 和田一浩氏がスイング軌道を伝授「体からバットが生えている感じ」
広島の末包昇大外野手(29)が23日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。昨年12月と1月に、西武と中日で通算2050安打を記録した和田一浩氏(53)に弟子入り。「体からバットが生えている」感覚のスイング軌道を伝授され、打撃開眼への足掛かりをつかんだ。それに伴い、打撃フォームも変更。ニュースタイルでレギュラー奪取を狙う。
力強いスイングから放たれた強烈な打球が防球ネットに突き刺さる。鯉戦士の活気ある声が響くマツダスタジアム隣接の屋内練習場で末包の状態の良さが際立った。フリー打撃で汗を流すと追加でマシン打撃。好感触を体に染み込ませるようにバットを振り込み、「逆方向への強い打球も増えて、ある程度良くなってきていると思う。もっと突き詰めていければ」と前を向いた。
高い目標を成し遂げるために動いた。昨年12月の契約更改の席で「来季の目標として『30本塁打100打点』を掲げてやっていく」と宣言。昨季は123試合に出場し、11本塁打62打点だった。大幅にキャリアハイを更新するべく、「自分が小さい時から打撃に衝撃を受けていた」という和田氏に弟子入りを志願する連絡を入れた。
中日で23、24年と2年間、打撃コーチを務めていた同氏は細川成也をリーグ屈指の右の強打者へと育てた。その指導力にも惹かれて12月と1月、東京で計4日間にわたって打撃を教わった。
実演指導を受けた際には少年時代の衝撃が上書きされた。「もう少し体が元気なら、20、30発は打てるんじゃないか」。豊富な引き出しから生まれる多彩な練習方法や、末包自身の状況に即した助言にも目からうろこが落ちた。
今オフは「逆方向へ長打を増やす」ことに目を向けている。それができれば自然と打撃全体が底上げされると考えているからだ。和田氏とはスイングにおいて「手を意識するのではなく、体の近くを通って(バットを)振れるような、そんな感じのことをやった」という。分かりやすく言うと「体からバットが生えている感じ」。フォームのトップの位置も低めに変更し、振りやすさを重視している。
目標を達成するためには、まず定位置を確保しないといけない。外野を見るとファビアンの開幕左翼は確定的。中堅は中村奨が昨季の成績で一歩リードしており、残る右翼をドラフト1位・平川(仙台大)や秋山らと争う。「客観的に見てチャンスは少ないと思う。その中で負けないように。自分の位置を確立できるように」と末包。5月には30歳となる。確かな手応えを頼りに厳しい競争を勝ち抜いていく。





