広島・新井監督がドラ1平川を絶賛「柳田選手」のようになれる! 「大きいのに足も速いし肩もすごく強い」 春季C1軍決定

 広島の新井貴浩監督(48)が24日、1位指名した平川蓮外野手(21)=仙台大=のもとに指名あいさつへ赴いた。走攻守そろった大型スイッチヒッターを「無限の可能性を感じています」と高く評価。三拍子そろったプレースタイルにソフトバンク・柳田悠岐を重ね合わせ、即戦力として大きな期待を寄せた。来春の1軍キャンプメンバーに入れることも明言した。

 新井監督の明るい声が仙台大キャンパスに響いた。「良い体してるね!」。指揮官の視線の先にいたのは、187センチ、93キロの体格を誇る平川だ。運命のドラフトから一夜、秋晴れの仙台で2人は初対面を果たした。

 新井監督は朝一番で東京を出発し、午前10時に宮城県柴田町の同大に到着。ほれ込んだ逸材に会い、期待はさらに深まった。あいさつ後には平川とともに取材対応し、「本当にいい体をしている。身長も私とほぼ同じですし、この身長でスピードがかなりある選手なので、無限の可能性を感じてます」と思わず頰が緩んだ。

 最初に1位指名した創価大・立石は競合の末に外したものの、平川のプレー映像も「すり切れるくらい見てきた」と自負する。その中で指揮官が姿を重ねたのが、ソフトバンクの柳田だった。「体のサイズ感もすごくあるし、大きいのに足も速いし、肩もすごく強いし、ボールを遠くに飛ばせる才能を持った選手。柳田選手のように打って走って守れてホームランも打てる、スケールの大きい選手だなと思います」と絶賛の言葉が止まらない。

 平川は左打席だけではなく、右打席からでも本塁打を打てるパワー系スイッチヒッターだ。そんな特大の才能を持った選手はNPBの歴史の中でも例を見ない。これから平川がプロで歩むのは唯一無二の道のりだろう。新井監督もそれは理解するところで、「大きく育ってもらいたいし、大きく育てたいと思います。それだけのスケールと可能性を持った選手だと思う」と背中を押しながら、自らの肝にも銘じた。

 「将来はもちろん4番でしょう」という最大限の期待とともに、即戦力としての活躍も求める。その証しとして、あいさつの席では平川に来年2月の1軍キャンプメンバー入りを告げた。平川自身も「1年目からガツガツやっていきたいです。もう頑張るしかない」と気合を入れた。

 この日は仙台から再び東京に戻り、神宮球場で試合を行っていた同2位指名の亜大・斉藤にも指名あいさつを行った新井監督。来季の巻き返しへ-。指揮官が思い描く青写真の中には金の卵たちも加わったに違いない。

 ◇平川 蓮(ひらかわ・れん)2004年3月31日生まれ。21歳。北海道出身。187センチ、93キロ。右投げ両打ち。小学4年時から円山リトルジャイアンツで野球を始め、宮の森中では軟式野球部に所属。札幌国際情報では2年夏からベンチ入りし主に投手。仙台大では野手に転向し1年秋にリーグ戦デビュー。2年秋に、左打ちから両打ちに挑戦。50メートル走5秒9、遠投120メートル。父は北海・敦(おさむ)監督。憧れの選手はレッズのデラクルーズ。

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