広島・末包 4番譲らない!新井監督「エースと4番」育成発言に奮起 チーム最多63戦も定着ならず「絶対に見返してやる」

 「広島秋季練習」(10日、マツダスタジアム)

 広島の末包昇大外野手(29)が10日、マツダスタジアムで始まった秋季練習に参加。新井監督が8日のオーナー報告時に言及した「エースと4番」の育成について反応し、悔しさをにじませつつ、4番定着への強いこだわりを見せた。

 今季はチーム最多となる63試合で4番起用された。シーズン序盤は勝負強い打撃が光るも、後半戦は失速気味で最終的に123試合に出場して打率・243、11本塁打62打点で終了。終盤戦はベンチスタートや5番起用が増えた。

 「今年に関しては4番での出場試合数も多かった。でもコロッと代えられるレベルだった。そこに関しては悔しさしかないし、絶対に見返してやるという気持ちがある」

 新井監督は8日のオーナー報告時、「エースと4番、本当にこれは大切だなと感じた」と発言した。今はまた4番を奪い取りに行かないといけない立場。「情けない」という思いを抱えながらも「4番の方がやりがいがある。来年、譲りたくないなという思いがある」と闘志を燃やした。

 チームとして今秋は状況に応じたケース打撃を徹底していく方針だが、自身は長打を求められていると自覚する。「60%の力で100%の力を出せるように」と10月からピラティスを始めた。試行錯誤の取り組みが実を結ぶまで、オフも動き続ける。

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