広島・新井監督の親心 小園に3冠「取らせてあげたい」打率、安打、出塁率でセトップ「首位打者を最優先」 日程も追い風

 自身初のタイトル獲得に向け、自然体で臨む小園
 サポートを約束した新井監督(左)
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 3冠へラストスパートじゃ!広島・小園海斗内野手(25)が25日、首位打者、最多安打、最高出塁率のタイトル獲得へ意気込みを明かした。5試合を残し、3部門でリーグトップ。「あんまり気にしてない」と自然体を強調しながらも「取れたらいい」と意気込み、新井貴浩監督(48)は最大限のサポートを約束した。

 いよいよ3冠獲得が現実味を帯びてきた。2年連続でのBクラスが確定し、鯉党の注目は小園のタイトル争いに注がれている。ゴールテープが目前に迫る中、小園は「取れたらいいんですけどね。もうあんまり気にしてないです」と泰然自若の構えを示した。

 現在、打率・306、159安打、出塁率・362をマークしており、各部門でリーグトップに立つ。9月は月間打率・370と絶好調。自然体を強調するが、数字は着実にタイトルへと歩を進めている。

 ラストスパートの裏には胸に秘めた強い思いがある。広島時代の先輩で師匠と慕うオリックス・西川の存在だ。西川はパ・リーグで打率トップを走っていたが、20日・ソフトバンク戦で自打球を右足首付近に受け、右脛骨を骨折。規定打席到達目前にして戦線離脱を余儀なくされた。「一緒に(首位打者を)取れたらいいなとは思っていましたけどね」と正直な気持ちを吐露しながら、「それ(西川の分までと)は思います」と師匠の思いも背負い、最後まで快音を響かせる。

 “日程の利”も追い風となっている。チームの最終戦は10月4日・ヤクルト戦(マツダ)の予定。阪神・近本、中日・岡林、巨人・泉口らのライバルよりも遅い最終戦のため、他選手の成績を見た上で出場を調整できる。

 細かな数字の変動が勝負を左右するだけに、状況に応じた柔軟な対応が求められる中、新井貴浩監督(48)も全面サポートを約束。「相手を見ながらの起用になってくると思う。ここまで来たら頑張った証しだし、取らせてあげたい。最大限のサポートはしていこうと思っている」とここまでの働きぶりを最大限評価し、背中を押す。

 さらに「全部追って、結果一つも取れませんでしたというのは避けたい」と親心をのぞかせ、「一番いいのは三つ全部取れることだけど、現実的には首位打者を最優先に考えている。そこら辺のマネジメントはしていきたい」と起用方針を慎重に見極める考えを明かした。

 チームは26日から敵地でヤクルトとの2連戦。小園にとって大きな飛躍となったシーズンも残り5試合。自身初のタイトルを手にし、真のスター選手への階段を上っていく。

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