広島・ドラ5菊地ハルン 7月2軍シート打撃で自己最速153キロ!「体の使い方を覚え」貪欲に成長 「投げるチャンスほしい」
広島のドラフト5位・菊地ハルン投手(18)=千葉学芸高=が、大きな成長曲線を描こうとしている。7月上旬のシート打撃で自己最速を更新する153キロを計測。身長2メートル、体重115キロという日本人離れしたスケールの持ち主がプロの舞台で経験を積んでいく。
“メジャー級”の体には無限の可能性が秘められている。高卒1年目の菊地が2軍で順調に成長中。「球速もそうなんですけど、力を入れなくても球が走るようになったのは自分の中ですごく手応えがあります」と笑顔で話した。
高校時代の最速は149キロだったが、7月上旬のシート打撃で自己最速を更新する153キロを計測。プロ入り後、これまで取り組んでいなかった体幹トレーニングや、上半身のウエートレーニングに着手したことが功を奏した。「体の使い方を覚えたというか、球に対してスムーズに力が伝わっている。施設が整っているので、そこは大きいのかなと思います」と、恵まれた環境でめきめきと成長している。
ウエスタンでは7試合に登板し、0勝0敗、防御率3・86(11日現在)。試合でも直球は150キロ超えを計測しており、「試合で投げるのは楽しい。もっと投げるチャンスがほしい」と貪欲な姿勢も魅力の一つだ。
小林3軍投手コーチからの「縮こまるな」という言葉を常に意識している18歳。「スタミナや制球力はまだまだ。まずは直球を磨いていってから、変化球を練習して三振が奪える投手になりたい。どんどん経験を積んでいきたいです」。未来を見据える若き剛腕が、恵まれた環境と努力を武器に一歩ずつ成長を遂げていく。
◆菊地ハルン(きくち・はるん) 2007年1月21日生まれ、18歳。千葉県出身。200センチ、115キロ。右投げ右打ち、投手。市川八中(佐倉シニア)、千葉学芸高を経て24年度ドラフト5位で広島に入団。父はパキスタン人。「ハルン」という名前はパキスタンの王様の名前に由来。靴のサイズは31センチ。





