広島・林 首位虎退治で再浮上へ「プランを持って」打倒・大竹 甲子園出場の母校に「いいイメージを」大暴れ誓う

 広島・林晃汰内野手(24)が28日、阪神3連戦(甲子園)での躍動を誓った。今月は出場4試合で2本塁打を放つなど存在感を発揮。チームが苦手とする29日の相手先発、大竹攻略にも意欲を示した。この日は母校・智弁和歌山の甲子園出場という吉報も舞い込んだ。5連敗中のチームを救うべく、持ち味の打撃で停滞ムードを打ち破る。

 下降線をたどるチームに、バットで活気を与えていく。目指すのは一刻も早いトンネル脱出からの再浮上。林は新たな1週間に向けて「しっかりアプローチしていきたい」と快打量産を誓った。

 広島は今月2度目の5連敗中。29日からは首位・阪神との3連戦に臨む。阪神戦に限れば27年ぶりの7連敗中で、現在14・5ゲーム差。追い越すのは容易ではないが、不可能な数字でもない。直接対決で負の連鎖を食い止め、上昇気流に乗っていく契機としたい。

 29日の相手先発は通算1勝12敗と苦手にしている大竹。今季の林はまだ阪神戦の出場がなく、左腕との顔合わせなら23年5月20日以来2年ぶりになる。当時は1軍に昇格して2日目で、3打数無安打だった。「イケイケでいった分、かわされたイメージがある」と積極性を逆手に取られてしまったと振り返った。

 “打倒・大竹”の思いはチームの総意。長く引き立て役に回っている事実も踏まえ「チームのために貢献できるバッティング、プレーをすることで(周囲の)評価も変わってくる。しっかり打席でプランを持って臨んでいきたい」と天敵攻略へ腕をぶした。

 真剣勝負に身を置く若鯉に、吉報も届いた。この日、母校の智弁和歌山が和歌山大会を制して2年連続28度目の甲子園出場を決めた。「いいイメージを付けられるように頑張りたい」と林。敵地・甲子園で豪快な打撃を披露し、同じ舞台で全国制覇を狙う後輩たちにも刺激を与えていく。

 17日に1軍再昇格を果たし、20、21日のヤクルト戦ではプロ入り初の2試合連続本塁打。27日の巨人戦こそ無安打だったが、成長の跡を示している。2軍では常に1軍クラスの投手との対戦を念頭に置いてきた。「1球で仕留めるため、どれだけ準備できるかが大事。打つまでの流れを大事にしていこうと思っている」と打席に入るまでの準備を抜かりなく施した。その積み重ねが、好転しつつある。

 チームは今月ここまで3勝14敗3分け。上位進出を目指す上で、これ以上の失速は阻止したい。「チームのためにできること、自分のやるべきことをしっかりやりたい」と鼻息を荒くした林。虎を相手に、若武者がバットで意地を示していく。

 ◆林 晃汰(はやし・こうた)2000年11月16日生まれ、24歳。和歌山県出身。181センチ、98キロ。右投げ左打ち。内野手。智弁和歌山から18年度ドラフト3位で広島入団。プロ初出場は20年10月3日・ヤクルト戦。高校時代は2年夏と3年春夏に甲子園出場。2年夏は興南との1回戦で本塁打を記録もチームは2回戦敗退。3年春は準優勝、3年夏は初戦敗退。

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