広島・モンテロ「メチャメチャ良かった」 2戦連発3号!フェリシアーノ通訳予言の覚醒 3度の中断経て降雨コールドでドローも

 2回、左越えソロを放ち、大きく手を叩くモンテロ
 1回目の中断中、石原のモノマネをするファビアン(撮影・市尻達拡)
2枚

 「広島1(降雨コールド)1DeNA」(17日、マツダスタジアム)

 モンティーーー!広島のエレフリス・モンテロ内野手(26)が来日後初の2戦連続弾となる3号先制ソロを放った。今カード前に助っ人の本塁打量産を予告していたフェリシアーノ・ノラスコ・ファン通訳(45)もベンチで満面の笑顔。試合は3度にわたる計2時間21分の中断を経て、六回途中降雨コールドで引き分けに終わった。

 不快指数高めのジメジメとした空気を一振りで切り裂いた。新井監督は瞬時に右手を突き上げ、フェリシアーノ通訳はベンチから身を乗り出す。バットを投げたモンテロは強く手をたたいて会心の一撃だったことを表現し、雨中でも集まってくれたファンに特大のアーチを届けた。

 「感触はメチャメチャ良かった。自分のスイングがしっかりできたと思います」

 この日は試合前から雨が断続的に降っていた。18時01分にプレーボールはかかったものの、二回表の同17分に降雨のため、1度目の中断に突入し、78分後の19時35分に試合再開。モンテロが二回2死での1打席目を迎えたのは試合開始から1時間43分後だった。

 待ちわびたかのように強いスイングを繰り返して打席に入ると、DeNA・ケイの内角球を強振。高々と舞い上がった打球は左翼席に飛び込んだ。モンテロ自身、5月17日・阪神戦(甲子園)で来日1号を放ってから一発から遠ざかっていたが、前日の試合で172打席ぶりの本塁打となる2号ソロ。2戦連発、そして2打席連発にもなった一撃で大砲は量産態勢に入った。

 この活躍を“予言”していた男がいた。ファビアン、モンテロを最も近くで公私にわたってサポートするフェリシアーノ通訳だ。今カードが始まる前、本塁打が長らく遠ざかっていたモンテロについて、「だんだんと自分のリズムでできているからね。絶対ホームラン打つと思う」と言っていた。すると16日の試合で待望の一発。「私もメチャメチャうれしい。もっともっとできると思います」と、さらに背中を押していた中、3号ソロも飛び出した。

 試合は結局、DeNAの攻撃中の六回1死から2度目となる54分の中断。再開したものの、広島攻撃中の六回1死二塁で3度目の中断に入り、22時16分に降雨コールドが宣告された。中断時間の合計は2時間21分。セ・リーグ記録の2時間29分には及ばなかったが、記録的な“水入り試合”となった。

 新井監督は「長い中断もあった中で森はよく投げたと思う。モンテロもいいホームランだったね。雨の中、遅くまで残って応援していただいたファンの皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした」と試合を総括。勝てなかったが負けなかった。15戦ぶりに先制したこともプラスに捉えながら前へ進む。

 ◆長時間の中断 18時1分に試合が始まったが、降雨による3回の中断があり、6回コールドで22時16分に終了。中断の合計時間は試合時間(1時間54分)を上回る2時間21分だった。両リーグの最長中断記録である1964年6月30日・広島-阪神15戦(広島)の2時間29分(判定をめぐるトラブル)には及ばなかったが、珍しい長時間の中断となった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス