２０２３年６月に６５歳で亡くなった元広島のエース・北別府学さんの妻・広美さんが１７日、公式ブログ「北別府の想いをつなぐ－すべての子どもたちがスポーツを楽しめる世界に－」を更新。「素敵な素敵な試合でした」と高校野球広島大会３回戦・英数学館－広島商戦の観戦を伝えた。

　北別府さんが生前、非常勤コーチを務めていた英数学館は、プロ注目の藤本勇太投手を中心に春の県大会で初優勝。今夏は第１シードとして３回戦で強豪・広島商と対戦した。試合は、先制され同点としながら勝ち越され、２－４で敗れた。

　ぶんちゃんしまなみ球場のスタンドで応援した広美さんは「負けてもさわやかな気持ち。スタンドでそう思える姿を選手たちが見せてくれました。走者を進めるバントを決めてそれは楽しそうに嬉しそうに走ってベンチに帰っていく選手の笑顔。ピンチを制して笑顔でベンチに帰ってくる選手たち」と“北別府魂”を受け継ぐ選手たちをたたえた。

　続けて「勝つ事だけを祈りハラハラして応援していた私達ですが、選手たちに教えて貰いました。野球を楽しんでいるよ、楽しんでよと」と球児の姿から「野球の楽しさ」を教えてもらったことを記した。

　一方で「球場出てもまだ泣いとるんかい」と涙をぬぐう姿の写真を添えていた。

　広美さんは北別府さんの遺志を継ぎ、一般社団法人「Ｎｅｘｔ　Ｐｌａｙｅｒ’ｓ　Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ」の代表理事として児童養護施設など恵まれない子どもたちに野球用具などを贈っている。