広島 延長十二回に矢野が決めた 今季両リーグ最長4時間56分死闘 新井監督「勝ち切れたことが大きい」
「ロッテ2-6広島」(11日、ZOZOマリンスタジアム)
新井鯉が今季両リーグ最長の4時間56分に及んだ熱戦を制し、交流戦首位に浮上した。2-2の延長十二回1死満塁から矢野雅哉内野手(26)が勝ち越しの右前適時打。さらに大盛の中前適時打、小園の左犠飛、ファビアンの右前適時打で一挙4点を奪い、粘るロッテを振り切った。交流戦はこれで5勝3敗となり、ソフトバンク、DeNA、阪神、中日とともに5球団が首位に並んだ。
打球が一、二塁間を抜けた瞬間、矢野は右拳を握った。今季両リーグ最長4時間56分の激闘に決着をつけた一打に、ベンチは総立ちで拍手喝采。殊勲のヒーローは「いつもだったら代打を送られているところで監督、コーチを含めて(打席に)送ってくれた。結果でかえせて良かった」と勝利の余韻に浸った。
延長十二回、1死満塁で唐川から右前適時打。「最後は(ストライク)ゾーンに通してくるだろうな」と読んで、粘りながら10球目を捉えた。三者凡退は初回、五回、九回のみでロッテを突き放せなかった展開。チーム15安打目にして守備職人が初の適時打を放った。
新井監督は「ビジターでの総力戦で最後、勝ち切れたことが大きい」と笑顔。交流戦首位タイに浮上したチームが、持ち前の粘り強さで白星を積み上げていく。





