広島・新井監督「あと1点取っていれば」悪夢ハマスタ8連敗 九回栗林が延長十回森浦が 守護神背信も「また次」不変の信頼

 9回、オースティンに同点打を浴び、ぼう然とする栗林(撮影・佐藤厚)
 10回、サヨナラ打を浴び、ベンチへ引き揚げる森浦
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 「DeNA4-3広島」(9日、横浜スタジアム)

 勝利目前の九回に追い付かれ、そして悪夢の敗戦となった。広島は同点で迎えた延長十回に、12球団ワーストとなる今季4度目のサヨナラ負けを喫し、連勝が4でストップ。横浜スタジアムでは昨年から8連敗となった。新井貴浩監督(48)は痛恨の黒星にも前を向いたが、終盤の好機で無得点に終わったことが響く結果となった。

 力なく引き揚げていくカープナインの背後には、狂喜乱舞するDeNAナイン。対極の姿が、ここが鬼門であることを思い起こさせた。九回に同点とされて、延長十回にサヨナラ負けとなった。

 1点リードの九回に満を持してマウンドに上がった栗林が誤算だった。1死から度会に二塁打を浴びると、オースティンに同点適時打を食らった。自身5戦ぶりの失点となってしまいセーブ失敗。新井監督は「ここ数試合、良いピッチング、徐々に自分のボールがいきだしていた。今日はこういう結果になったけど、また次頑張ってもらいましょう」と背中を押し、不変の信頼を強調した。

 一度、試合を振り出しに戻されると反発力なく、延長十回に森浦が先頭・松尾に二塁打とされて、途中出場の林にサヨナラ適時二塁打を献上して、悪夢の敗戦。登板前の時点で、今季13試合に登板して1失点だけだった左腕でも、傾いた流れを引き留めることはできなかった。

 この日は打線が1点を追う四回に奮起。ファビアンの適時打で同点とし、末包に一時勝ち越しとなる5号2ランが生まれた。前回対戦で8回1失点に封じられ、白星を献上していた相手先発・バウアーからの集中打。指揮官も「前回、やられた反省も踏まえて、スコアラー、打撃コーチがいいミーティングをしてくれた。前回の攻められ方も踏まえた上で選手も良い対応をしてくれた」とうなずいた。

 ただ、終盤の七回からは4イニング連続で得点機を生かせず。八回と九回はともに先頭が出塁するも、八回は菊池、九回は堂林が送りバントで走者を送れなかった。延長十回も先頭・菊池が二塁打も後続が凡退。新井監督は「あそこも紙一重よね。紙一重だと思う」と前を向いたが…。八回と延長十回の得点機でいずれも空振り三振に終わった末包も「あと1点ほしいなというところであと1点取っていれば、今日の試合は(結果が)変わったかなと思うので。僕の力不足と言いますか、そこで打ってこそだと思うので」と反省した。

 これで12球団今季ワーストとなる4度目のサヨナラ負けで連勝も4でストップ。横浜スタジアムでは昨年9月3日から8連敗となってしまった。鬼門を一刻も早く突破しなければならない。

 ◆12球団ワースト 今季4度目のサヨナラ負け&ハマスタ8連敗 広島の今季サヨナラ負けは12球団ワースト4度目。また、横浜スタジアムは2024年9月3日から8連敗。前身を含めたDeNA戦での相手本拠地連敗はワーストタイで、大洋時代の69年4月15日~同年10月16日に記録した川崎球場8連敗に並んだ。なお他球団との対戦では97~98年に記録したヤクルト戦での神宮17連敗がある。

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