広島・大瀬良 愛妻と愛息からプレゼントされた“幸運の白星” 「悲しませないよう」今季4試合目で初勝利

 「広島7-1ヤクルト」(23日、マツダスタジアム)

 ようやく“開幕”じゃ!広島の大瀬良大地投手(33)が7回6安打1失点の好投で今季初勝利を手にした。二回までに6点の大量援護を受け、110球の熱投。登板4試合目での白星は、大瀬良にとって本拠地通算46勝目となり、前田健太(現タイガース)を超えて球団歴代トップに立つメモリアルな1勝にもなった。チームは投打にわたって隙のない試合運びで快勝。貯金を今季最多タイの「5」とし、首位をがっちりキープした。

  ◇  ◇

 幸運の“白い星”が大瀬良を勝利へ導いた。開幕から3試合連続で好投を続けるも、勝ち運に恵まれず。16日・中日戦(マツダ)では七回に先制点を献上し、イニング終了時にはグラブでベンチの屋根をたたく珍しい場面もあった。先発の役割を果たしつつも登板した3試合でチームは3連敗。「本当に申し訳ない。迷惑しかかけていないのでどうにかしたい」と責任を感じていた。

 そんな右腕を奮い立たせたのは、愛する家族からの小さなプレゼントだった。16日の同戦後、帰宅するといつもは就寝している2歳の長男が、妻とともにパパの帰りを待っていた。2人が用意していたのは折り紙で作った“白い星”。求めていた白星を一足早く家族から受け取った。長男からは「打たれて悲しかった~」と伝えられ、「息子を悲しませないように」と決意を新たにし、この日の登板を迎えていた。

 それからお守りのように持ち歩いている幸運のプレゼント。家族の思いを力に変え、多くの白星を積み重ねていく。(デイリースポーツ・高橋涼太朗)

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス