広島・大瀬良 遠い今季初星また無援 8回2失点力投も14イニング連続援護なし「どうにかしたい」
「広島0-2中日」(16日、マツダスタジアム)
今季3度目の完封負けで広島の連勝が「5」でストップした。
均衡が破れ、本拠地にファンのため息が響く。大瀬良大地投手は天を仰ぎ、首をかしげた。柳との息詰まる投手戦。8回4安打2失点の力投が実らず、今季初黒星を喫した右腕は、「僕が投げている時に勝てていないので、本当に申し訳ない。迷惑しかかけていないので、どうにかしたい」と言葉を振り絞った。
六回までは1安打投球。「今年の登板だったら、一番良かった」と快調にアウトを積み重ねた。打線は柳に対し、六回に1死一、三塁の好機を生かせずに無得点。「チャンスで点が取れなかったので、次のイニングが大事」と気合を入れて七回のマウンドに上がった。
その七回は簡単に2死を奪うも、細川に左翼線への二塁打を浴び、打席にはボスラー。カウント2-1から内角の直球を右前に運ばれ、先制点を奪われた。この回は最少失点で切り抜けるも、イニング終了時には悔しさのあまりグラブでベンチの屋根をたたく珍しい場面も。「結果的に先制されて流れを持っていかれたので、ちょっと情けなくて感情的になってしまった」と肩を落とした。
八回にはカリステの中犠飛で2点目を失い、勝負あり。新井監督はエースが見せた116球の熱投を受け、「勝ちを付けてあげたかった」と責めることはなかった。
これで右腕が登板した3試合でチームは3連敗。14イニング連続で自身の登板時に援護なしでも「こっちが頑張れるかだと思う」と言い訳はしなかった。次回こそ白星を手にし、仲間たちと笑顔でハイタッチを交わす。





