広島が今季初の引き分け 一打サヨナラしのいだドラ3・岡本に新井監督「大したもんだな」と賛辞
「中日1-1広島」(8日、ぎふしん長良川球場)
広島は投手陣が踏ん張って今季初の引き分け。 打線は1点ビハインドで迎えた七回。先頭の小園が内野安打で出塁。堂林の投前への犠打で送球が乱れる間に、小園は三塁を陥れた。1死三塁から末包が投手強襲の適時内野安打を放ち、試合を振り出しに戻した。
七回からは島内、ハーン、栗林とつなぎ、延長十回は塹江が3者連続三振。森浦を挟んで延長十二回はドラフト3位・岡本(甲南大)が2死一、二塁と一打サヨナラのピンチで上林を空振り三振に斬った。試合後の新井貴浩監督(48)の一問一答は以下の通り。
-岡本は重圧のかかる登板で無失点。
「ねえ、大したもんだなと思って見てたよ。本当、力む場面なんだけどね、“ピッチングをしているな”と見えたので。大したもんだなと見てました。いい経験をしたと思いました」
2死二塁で代打・中田を歩かせる選択は。
「あそこは勝負。次も(代打で)上林が来るから、あそこは勝負というところで」
実績がある打者。余計に重圧がかかってもおかしくない。
「うん、しかもインサイドに投げ切ってるもんね。いいモノを見させてもらったし、彼もいい経験になったと思います」
-仮に延長十二回にに勝ち越していても。
「うん、岡本」
-ブルペンには、経験豊富な中崎らも控えていた。岡本に緊迫したマウンドを経験してほしかった意図も?
「そう。経験してもらいたかったし、やるだろうと思ったし」
-今季初の引き分け。
「相手投手(マラー)の前回登板の映像も見たけど、前回よりも良かったですね。真っ直ぐは力も角度もある。きょうはさらにチェンジアップもベースの上に乗っていたので。本当にいい投手だと思います」
(続けて)
「そういう中で、ビジターで1点先制されたけど、そういう投手から追いついて引き分けに持ち込めたのは、価値があると思います。小園もナイスランだし、スエ(末包)も何とか粘って、ああいう形。走塁に関しても打席内でも、球際の強さが少しずつ出てきているかなという感じ。いいゲームだったと思います」





