広島 顔面負傷の二俣が志願のスタメン出場 8針縫合、前歯脱臼、8本の歯にダメージ負った状態で 新井監督「よし行け!と」

 フェイスガードをして球場入りした二俣(撮影・園田高夫)
 フェイスガードをした二俣(撮影・園田高夫)
 室内練習に参加した二俣
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 「ヤクルト-広島」(3日、神宮球場)

 広島は前日の試合で顔面を負傷した二俣翔一内野手(22)が、1番・中堅でスタメン出場する。

 この日は試合前、マスクで顔を覆った状態で室内練習に参加し、バント練習も行った。

 2日の試合で十回無死一塁で犠打を試みたが、内角球がバットにかすり、そのまま口元に直撃した。すぐにトレーナーに付き添われて負傷交代。新井監督は「歯が2、3本折れている」と明かしていた。

 球団によると前夜に都内の病院で処置を行い、口内の裂傷もあり、8針を縫ったという。前歯が脱臼などを起こしており、整復してワイヤー固定。欠けた歯はくっつけているという。前歯の上下計8本の歯にダメージがあり、食事は厳しいが奥歯には破損なし。インプラントなどの対応は今後経過をみるという。全治は未定だという。

 二俣は育成から這い上がり、昨季は80試合に出場。今季は開幕スタメンを勝ち取り、攻守で存在感を発揮している。

 新井監督によると、「本人が出たいです。出させてくださいと言うから、その意気込みを買って、よし行け!と」と説明。レギュラー定着へ並々ならぬ決意をにじませており、「いいんじゃないの?8本折れたり、ひびが入ったりしているし、8針縫っている。でも本人がどうしても出させてくださいと。よしじゃあ行け、と」と背中を押したことを明かした。

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