広島・新井監督 週末までに開幕1軍見極める 「14日からの3試合」生き残りレース“最後の直線”突入

 広島・新井貴浩監督(48)が13日、14日からのロッテとのオープン戦3連戦(マツダ)で、開幕1軍メンバーの最終選定に入る方針を示した。18日の西武とのオープン戦(ベルーナ)からベストメンバーで臨むため、若手にとっては今週末が最後のアピール機会。開幕ローテ入り争いも佳境に差しかかっており、内容と結果で見極める考えを強調した。

 キャンプインと同時に火ぶたが切られたサバイバルレースが、いよいよ“最後の直線”に突入する。残されたオープン戦は8試合。ただ、開幕1軍入りを狙う当落線上の選手たちは、今週末が勝負どころになる。新井監督はマツダスタジアムでの全体練習後「明日からの3試合というのが、そういう位置付けになるよね」と、最後のアピールの場だと明かした。

 18日からは西武、ソフトバンクと5試合。同期間からベストメンバーで挑むことを考えると、14日からの“3番勝負”が若鯉たちの明暗を分けることになる。競争に身を置く野手は中村奨、中村健、韮沢、林ら。ふるい落としの判断材料を問われると「結果と内容です」と断言した。

 決して打撃だけにフォーカスしない。指揮官は「開幕のロースターというのは、打つだけじゃないから」と編成面にも目を向ける。試合終盤になれば代走や守備固め要員が必要になり、犠打などの小技が求められる場面もある。「守ることも走ることも、戦う上での役割がある。これは打つだけじゃない。そう考えると、(開幕1軍の枠は)狭き門になってくると思うよ」。あらゆる戦術に適応できるメンバーを絞り込んでいく。

 シビアな視線は投手陣にも注ぐ。開幕ローテ争いに目を移すと、現状は森下、大瀬良、床田の3人が決定。ドミンゲス、玉村、常広、ドラフト2位の佐藤柳(富士大)、森の5人で残り3枠を争う構図になっている。新井監督は「いいモノを見せてくれている投手がたくさんいる。先発もブルペンもね。いい意味で頭が痛い」と率直な思いを吐露した。

 佐藤柳はオープン戦2試合で計7回を投げて防御率1・29。ルーキー左腕は15日に先発予定で「最後まで生き残りたいと思っているので、自分らしく投げられればなと思います」と決意をにじませた。森もオープン戦2試合に先発して計7イニングを無失点中。「僕に求められている部分は結果。本当にもう(争いは)最終だと思うので、強い気持ちを持ってやるだけ」と闘志を燃やした。

 横一線で始まった競争も最終章を迎える。「開幕からチームとして戦っていくには、いろんなことを想定しないといけないから」と新井監督。本拠地のベンチから、一投一打に目を光らせる。

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