広島・玉村 開幕ローテ大前進 初マツダで5回3安打1失点 あるぞ!開幕3戦目の阪神戦登板

 「オープン戦、広島0-4ヤクルト」(9日、マツダスタジアム)

 熾烈(しれつ)な開幕ローテ争いから一歩抜け出した。広島・玉村昇悟投手が今年初の本拠地登板で、5回を3安打1失点の好投。収穫と課題を頭の中で整理しながら、ゆっくりとマウウンドを降りた。

 オープン戦3度目の登板で初めて先発を任された。「まずは立ち上がりを意識した」と気合を入れて臨んだ初回は、最速146キロの直球を軸に2三振を奪い、三者凡退。結果は完璧も「ちょっとばらつきはあった」と内容に不満顔を浮かべるあたりが頼もしい。

 三回無死一、三塁から塩見に中前へ先制適時打を許すも後続を断ち、最少失点で切り抜けた。四、五回は立ち直り、ともに三者凡退。「ある程度狙ったところに投げられた」と持ち味の制球力も仕上がりつつある。

 目を引いたのは直球の力強さ。「結構詰まらせたりしていたので、投球が楽になった」とファウルを打たせる場面が目立った。平均球速は140キロ中盤も、捉えられない“不思議な直球”。「下半身でしっかり押せている。力が入った状態で投げられているので身につけられるように」と唯一無二の武器を磨いていく。

 現状、開幕ローテは森下、大瀬良、床田が当確。残りの3枠を常広、森、佐藤柳、ドミンゲスらと争う中、ここまでのオープン戦3試合で計10回1失点とアピールを続けている。このまま日曜日の登板が続けば、開幕3戦目の阪神戦(マツダ)での先発も十分考えられる。「もっとよくなると思う。またしっかり結果を求めていきたい」。ローテ入りの切符をつかむまで、一切の油断はない。

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