広島・ドラ1佐々木 いざ3・1楽天戦で1軍合流「打撃は1軍の舞台でも変えずにやっていければ」 左肩問題なし、外野も
いざ、出陣じゃ!広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が27日、3月1日のオープン戦・楽天戦(倉敷)からの1軍合流に向け、泰然自若の姿勢でアピールしていくことを誓った。2軍キャンプではすでに対外試合でフル出場を果たすなど、準備は万全。持ち前のフルスイングと積極的な姿勢を変えることなく、ポジション争いに挑んでいく。
いよいよだ。熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられている1軍の舞台に“金の卵”が参戦する。不安はもうない。佐々木は引き締めた表情を変えることなく、言葉を並べた。
「打撃は自分の中でいいものもあった。そういうところを1軍の舞台でも変えずにやっていければ、安打や長打も出てくると思う。そこは変えずにやっていきたい」
1軍での意気込みを語る前には、感謝の言葉が口を突いた。昨年11月に左肩を脱臼してから約3カ月。「トレーナーの皆さんもリハビリから治療から丁寧にしてくださって、順調に来ることができた。そういう方たちのためにも結果で恩返しできるように」。支えてくれた人の思いも背負って、グラウンドに立つ。
持ち味はフルスイング。1軍の投手に対しても、その姿勢を変えるつもりはない。「今はどんどん打ちにいって、実戦を重ねていく中で見極めていければいい。(フルスイングは)変えずにいきます」と泰然自若の姿勢を示した。
すでに実戦にも復帰している。日南で行われた2軍キャンプで対外試合3試合に出場。初戦が代打、2、3戦目はフル出場を果たした。計9打席で1安打の結果も「(球の)スピード感もそこまで速いなとはならなかった」と内容には満足。「初球からどんどん仕掛けるというのをやっていきたい」と積極的なアピールを狙う。
出場機会増を狙い、新たな可能性も探る。対外試合3試合目となった巨人との練習試合(日南)では「4番・中堅」で出場。途中からは右翼も守った。三塁は小園を筆頭に、二俣や内田も存在感を放つなど激戦区になっている。「内野だけではチャンスも少ない。どこでもできるように」と準備を怠ることはない。
高2軍監督も佐々木の能力に太鼓判を押す。「打球はやっぱり勢いが違う」と評価。「ファームでじっくり、どっしりと約1カ月過ごしたので、もう大丈夫でしょう。テレビでプレーを見るのが楽しみですね」と目を細めた。
この日は広島県廿日市市の大野練習場で汗を流し、調整を進めた。「やっぱり打撃に関しては一番期待されている部分だと思いますし、そこでしっかりアピールできれば開幕1軍にも近づいてくると思う。いろんな競争に打ち勝てるようにやっていきたい」。3月1日。ついに“泰砲”がベールを脱ぐ。





