広島・矢野 侍ジャパン〝内定〟井端監督が「代表でも見てみたい」 「他の選手にない」長所にも言及
「広島春季キャンプ」(5日、日南)
広島・矢野雅哉内野手(26)が5日、来月5、6日にオランダとの強化試合(京セラ)を控える野球日本代表「侍ジャパン」の井端弘和監督(49)から、事実上の代表入り“内定”を与えられた。最終候補メンバー入りしていた矢野について、侍指揮官は「代表でも見てみたい」と絶賛。代表初選出となる若鯉が、圧巻の守備力と粘り強い打撃で存在感を発揮する。
憧れの名手からの高評価が胸に響いた。矢野は井端監督と顔を合わせ「『打撃フォームが良くなったね』と言っていただいた。ここからもっとレベルアップして(代表に)選んでもらえるように」と誓いを新たにした。
侍ジャパンは来月5、6日にオランダとの強化試合を控えており、矢野は最終候補メンバーにリストアップされていた。井端監督は「非常に素晴らしい守備を代表の方でも見たい。まだ(代表に)呼んでいないので一度、自分の目で確かめたい」と事実上の“内定”を与えた。
矢野にとって井端監督は亜大の先輩で同じ遊撃手。「守備範囲も広く、球際も強い。自分もああいうプレーをしたいなと思っていた」と現役時代の映像を頻繁に見ていたという。野球人生の中で代表経験はなく「一度は入りたいと思っていた場所。入れたら自分の野球人生の中で、いい成長につながるんじゃないかと思います」と、向上心がかき立てられる場になると捉えた。
昨季は自身初のゴールデングラブ賞を獲得。井端監督は堅実さを評価しつつ「『ヒットかな』というところもアウトにしてくれる部分は、他の選手にないところ」と若鯉の長所を語った。
今キャンプでは打撃に注力。直球に差し込まれず、なおかつ低めの変化球にバットが止まるベストの間合いを模索しており「それが少しでもズレると三振が増える。そういった部分を修正していきたい」と打力向上に余念はない。まずはチーム内競争を勝ち抜き、日の丸でも鉄壁の守備で周囲を魅了していく。