広島・ドラ1佐々木 左肩脱臼の影響なし 充実発進 新井良太コーチ高評価「すごく可能性感じる」

 「広島2軍春季キャンプ」(1日、廿日市)

 広島の2軍春季キャンプが1日、広島県廿日市市の大野練習場で始まった。昨年11月に負った左肩脱臼の影響で2軍スタートとなったドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=は、フルメニューを消化。初日を振り返り、「すごい充実した一日を送れた」とプロとしての第一歩を順調に踏み出した。

 背番号「10」がバットを握ると、一気に注目が集まった。左肩を気にするそぶりはない。佐々木はスイングの力感を「10割近く」と明かし、患部に問題がないことを強調。キャンプ初日から計3時間の打撃練習を完走し、「いい雰囲気で練習ができた」と汗を拭った。

 肉体改造にも着手している。1月上旬の入寮からすでに5キロの増量に成功し、現在は体重88キロに。「(プロのボールに)振り負けないというのもそうですし、一年間戦い抜ける体を作るという意味でも、ただでかくなるだけじゃなく、筋肉量も増やしてというのを目指している」。約1週間前には、制限がかけられていた上半身のトレーニングを解禁。目標である95キロを目指し、ダンベルを握っている。

 この日、初めて佐々木の打撃練習を見た新井良太2軍打撃コーチは「ポテンシャルが高い。いいインパクトをしているし、トップも懐も深い」と高評価。「すごく可能性を感じる打者なのは間違いない」と賛辞の言葉を並べた。「2軍スタートで良かったと思えるように、これから頑張っていきたい」と佐々木。カープの将来を担う“金の卵”。完全復活は目の前だ。

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