広島・九里が涙のお立ち台 開幕投手から8戦目にして今季初勝利「苦しかったです」

 お立ち台で声を詰まらせた九里(撮影・市尻達拡)
 先発し力投する九里(撮影・市尻達拡)
 5回、吉川を空振り三振に仕留め、指をさす九里(撮影・市尻達拡)
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 「広島4-3巨人」(18日、マツダスタジアム)

 広島の九里亜蓮投手が開幕投手から8登板目にして、ようやく今季初勝利をつかんだ。1カ月半の道のりを振り返り、ヒーローインタビューでは「苦しかったです」と感極まった。

 小園、森浦とともにお立ち台へ上がると、開口一番、「本当になかなか勝てなくて苦しかったです」と声を震わせた。今季は自身初の開幕投手を務めながらも、打線からの援護も少なかったこともあって、白星から見放され続けていた。「チームを勝たせるピッチングができてなかったので、なんとか勝ちたいと思ってマウンドに上がって、いろんな人の支えがあった今日があると思います」と謙虚に周囲のサポートに感謝した。

 この日は先制点を与えながらも、粘って5回途中8安打2失点。2点リードの九回は守護神・栗林が1点差に詰め寄られて、2死満塁のピンチを背負うが、最後は萩尾を空振り三振に仕留めて薄氷の勝利となった。九里は「絶対に抑えてくれると思っていたので、不安なく見ていました」と信頼を口にした。

 これでチームは今季最多の貯金2。九里自身も開幕からの長いトンネルを抜けた。

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