広島・新井監督「よく打った」 「『今年は違うな』と思ってもらえたんじゃ」天敵・東撃ち3点奪取!逆転負けも収穫10安打
「DeNA4-3広島」(29日、横浜スタジアム)
過去の嫌な面影は、試合序盤に拭い去った。積極果敢な姿勢で天敵に痛打を浴びせていく。相手先発・東から3点を先制したが、開幕戦は2年連続で黒星発進。広島・新井貴浩監督は「本当、みんなよく振れていたと思いますね。開幕戦で緊張もあったと思うけど、みんなよくスイングできていた」と打線の奮闘を称賛した。
三回1死から菊池、上本、小園が安打で満塁。ここで堂林が初球をはじき返す中前適時打でチーム初得点をもたらした。さらに坂倉も初球を右前適時打、レイノルズが中犠飛。一気呵成(かせい)の5連打を含む猛攻で3点を奪取した。
チームは昨年、東に6試合で0勝4敗、防御率1・84と抑えられた。新たなシーズンの幕開け。全員が難敵攻略に燃えた。三回の5安打のうち4本が2球目以内。レイノルズの犠飛も2球目と早めの勝負が奏功した。
指揮官は「打撃コーチがいろいろ選手によって、対応の仕方を伝えてくれていたんじゃない。選手もよく打った」とチームで施した策が成果を見せた点を評価。朝山打撃コーチは「状況状況で(体の)近めの真っすぐ、チェンジアップ一本とか、かなり絞って臨んでいた」と割り切りが好結果を生んだと明かした。
今後も対戦が見込まれる昨季の最多勝左腕。今季初顔合わせで10安打を浴びせたことに価値がある。「ちょっとでもね、『今年は違うな』と思ってもらえたんじゃないかな」と新井監督。敗戦の中で得た収穫を、次戦では必ず白星につなげる。