カープ森下 開幕2戦目DeNA戦に先発へ 16日の前哨戦も新井監督「ウチは全て包み隠さず」

 広島の森下暢仁投手(26)が開幕2戦目となる30日・DeNA戦(横浜)で先発する方向であることが15日、明らかになった。この日はマツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、先発する16日のDeNAとのオープン戦(マツダ)に向けて、最終調整を行った。開幕2戦目の前哨戦で快投を見せつける。

 雲一つない快晴の下、森下が自身の“プレ開幕戦”へ気持ちを高めた。ダッシュやキャッチボールで調整し、練習終わりには、外野の芝生からマウンドに赴いて感触を確かめた。マツダスタジアムでの今季初登板。5イニング、もしくは80球程度を投じる予定で「1イニング1イニングを大事にやっていきたいと思います」と意気込んだ。

 開幕投手を務める九里の後を受ける形で、開幕2戦目のマウンドへ上がる見込みの右腕。DeNAには昨季は2試合の登板で1勝0敗、防御率2・77とまずまずの数字だった。2週間後の本番に向け「もう開幕しても大丈夫な投球ができたらいいなと思って、今回マウンドに上がれたら」と落ち着いた表情で話した。

 開幕3連戦は先の長いシーズンを占う上で最も重要とも言えるカード。それだけに対戦相手のDeNAには、手の内を隠しておきたいという心理が働くことも想像できるが、新井監督は「ウチは全て包み隠さず、オープンに行きます。包み隠さずというか、隠すものが何もないです」と言及。今年からチェンジアップやスライダーを改良中の森下も「試さないといけないところは試さないといけないと思う。バッターを見て、しっかりと投げるところは投げてやっていきたい」と確認事項を明確にしながら、調整に徹する覚悟だ。

 森下自身、侍ジャパンの一員として登板した6日の強化試合以来となるマウンド。その際は1回1安打無失点で、そこから中9日で迎える登板となる。オープン戦も、ここまでは1日・楽天戦(倉敷)で3イニングを投げただけで、マイペースにも見える調整を貫く中、「準備段階では今のところ大丈夫だと思う。久しぶりにバッターに投げるので反応だったり、試合の空気を感じられたらと思う」と順調な歩みを強調した。

 オープン戦といえども、2週間後に開幕カードを戦うチームが相手となれば、今まで以上の緊張感も生まれてくるだろう。チーム全体でDeNAに対し「嫌なイメージを与えられたら」と森下。開幕ダッシュを決めるため、すでに戦いは始まっている。

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