広島・新井監督 開幕ローテ残り1枠 アドゥワ&黒原&森&玉村つかみ取れ! 次回登板が最終テストも「それが全てではないよ」

 (左から)玉村、森、黒原、アドゥワ
 練習中、笑顔で拳を握る新井監督(撮影・市尻達拡)
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 広島は6日、マツダスタジアムで全体練習を行った。新井貴浩監督(47)は残り1枠を巡る開幕ローテ争いについて、候補投手の次回登板を“最終テスト”と位置付ける考えを明かした。9日・中日戦(マツダ)にはアドゥワが先発。その他、黒原、森、玉村が争う構図になる。指揮官はシーズンに入っても競争は続くと話しつつ、次回登板での猛アピールに期待を寄せた。

 キャンプ初日から幕を開けた激しいサバイバルも、いよいよ最終章に突入する。開幕ローテ入りを巡り、残った椅子は一つ。新井監督は「時期的にも(候補の投手が)投げられる枠がだんだん狭まってくる。ローテーションに入ってくる投手がイニングを伸ばしていく形になると思う」と話し、各投手の次回登板をメドに“6人目の男”を絞り込む姿勢を示した。

 既に開幕投手に決まっている九里に加えて床田、森下、ハッチは当確。右肘手術明けの大瀬良もキャンプから順調な回復ぶりを見せており、このままいけばローテ入りは濃厚な状況となっている。この5人は今後のオープン戦でイニングを消化していく必要があるため、残り1枠を争うアドゥワ、黒原、森、玉村は次回登板が開幕前最後のアピール機会となりそうだ。

 9日・中日戦(マツダ)で先発するアドゥワは前回1日・楽天戦(倉敷)に4番手で登板し、3回6安打2失点だった。「ストライクゾーンで(ストライクを)簡単に取りにいき過ぎていた」と修正を誓い、「与えられたところで結果を出すだけ」とシンプルな言葉で意気込んだ。

 黒原は現在、対外試合で計10イニング連続無失点中。「まだまだ勝負はこれから。周りに負けないように」と腕をぶした。アドゥワ、黒原に対抗するのは昨季、開幕ローテ入りを果たした玉村と昨季4勝を挙げた森。先発と中継ぎの両にらみで調整を続けてきた益田は中継ぎを任されることがこの日、決まった。

 新井監督は益田の中継ぎ起用について「まっすぐも強いし、四球で崩れる心配がない。縦の変化、フォークもすごく良くなっているし、いいモノを見せてくれてるから」と説明した上で、全員が戦力だと強調した。「みんな開幕1軍、開幕ローテ入りを目指して頑張ってきている。ここまで投手も野手もすごくいい競争を見せてくれているので、うれしい。ただ、こちら側からすると『それが全てではないよ』と。シーズンは長丁場。仮に開幕ローテに入れなくても、全員が戦力だと思っている」

 全員で力を結集させ、143試合を戦い抜く気持ちは今季も同じ。そのピースが多ければ多いほど、チーム全体の底上げにつながる。うれしい悩みは大歓迎。まずは“6番目の椅子”を巡る、4人の若鯉たちによる争いに目を凝らしていく。

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