広島・森 新スライダーに新井監督が太鼓判 自らブルペンの打席で軌道確認「『うーっ』と差し込んでくる」

 ブルペンで投げ込む森(撮影・市尻達拡)
 ブルペンで森の投球時に打席に立った新井監督は、力強い球筋にOKサインを出す
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 「広島春季キャンプ」(4日、日南)

 広島・森翔平投手(26)が4日、ブルペンで“投げ込みデー”を実施して新井貴浩監督(47)から新スライダーに太鼓判を押された。今キャンプ、投手陣最多の121球を投じた中、途中から指揮官が打席に立ち、改良中のスライダーの軌道を確認されて好評価を得た。昨季は4勝を挙げた中、アピールを続けながら初の開幕ローテ入りを狙う。

 時間の経過とともに、森の投球が熱を帯びた。一定のリズムで腕を振り続け、全球種をちりばめながら121球。「黒田さんから、球数が100球を超えてからが大事だと言われた。反復で体に覚えさせる。実戦が始まると、球数を増やすことはできなくなるので今かな、と」と投げ込み敢行の意図を明かした。

 82球目のところから、黒田球団アドバイザーの提案で打席入った新井監督は、1球ごとに球の軌道にうなずいた。特に目を引いたのは改良中のスライダーの軌道。昨年も持ち球だったが、変化量が小さく、オフに入ってから強く曲がる変化を求めて練習してきた。

 新井監督は「大きく鋭く曲がっていた。右打者だったら手元で『うーっ』と差し込んでくるスライダー」と称賛。成長を感じ取り、「去年の今頃より、今年の方が自信もあると思う。それを力で証明して、(開幕)ローテーションを奪い取ってもらいたい」と今季の飛躍に期待を寄せた。

 指揮官に良化を示した新たなスライダーについて、「何球か『いいな』と思う球があった。再現性を高めていきたい」と森。第2クールからの実戦も見据え「今、持っている球を投げ込むことが大事だと思う。そこから打者の反応をしっかり見ていきたい」と意気込んだ。目指すは昨季4勝からの大きな上積み。監督からのお墨付きも自信に変え、春先の大きな目標に突き進む。

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