広島ドラ3・滝田 「酸欠です。すみません」 初練習で同期に負けじと全力疾走「心が先に動いちゃいました」

  広島の新人合同自主トレが8日、広島県廿日市市の大野練習場で始まり、ドラフト3位の滝田一希投手(22)=星槎道都大=は練習後の取材対応中に倒れ込んだ。最後のランニングメニューで全力を出し切り酸欠に。「セーブしてましたけど、心が先に動いちゃいました。体がついていかなった」と苦笑いを浮かべつつも、地元・北海道を飛び出しての初練習でハッスルした。

 テレビ取材中に我慢が限界に達した。「酸欠です。すみません」。その場にしゃがみ込み、苦悶(くもん)の表情。直前のシャトルラン走では「ライバル視している」という同1位・常広、2位・高と同組で競うように走り、最後はヘロヘロになっていた。息を整えながら「なんかきつかったっす。思ったより動いちゃいました」と初日を振り返った。

 北海道出身で、例年であればこの時期は極寒の中で練習を積んできた。「雪だるまをつくって遊びたいけど、野球をやる環境はこっちの方が全然良い。もっと野球に打ち込めるかなと思うので、良い感じですね」。“脱・北国”でペースがおのずと上がった。

 キャッチボールでもひときわ強い球を投じた。「思ったよりも投げられましたし、暖かいので動く部分もあった」。寒さの中で鍛えられた左腕が、気温4度の中で頼もしく映った。

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