広島・中村奨成 「まだ野球がしたいんです」覚悟の護摩行志願 会沢は二つ返事「背中を押してあげたい」 来季勝負の7年目

 会沢に護摩行同行を直談判した中村奨
 来年で8年連続の護摩行となる会沢
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 広島の中村奨成捕手(24)が来年1月に会沢、堂林、末包と鹿児島・最福寺での護摩行に初参加することが25日、分かった。この日、マツダスタジアムを訪れた会沢翼捕手(35)が明かした。中村奨は今季18試合で打率・150に終わった。来季が勝負の7年目。覚悟を決めて炎の前に座り、崖っぷちからはい上がるきっかけとする。

 電話越しの言葉に腹をくくった姿が想像できた。12月上旬、会沢は中村奨から護摩行同行を直談判された。「僕に電話をしてくるということは、相当の覚悟があったと思う。『まだ野球がしたいんです』って言っていた。背中を押してあげたい。周りが何と言おうと」。二つ返事で快諾した。

 来年1月上旬に、堂林と末包も含めた4人で参加。400度以上の炎の前に座って、経を唱え続ける。その過酷さは荒行と言っても過言ではない。中村奨は今オフ「何かを変えたい」と話しており、その言葉を実行した形となる。

 3日間、火柱の前に座る。来年で8年連続8度目となる会沢は、その過酷さを「(映像で見るより)数百億倍」と表現した。そんな状況に中村奨は自ら志願した。その心意気に来季に懸ける強い思いを感じ取った。

 「覚悟を持ってやること自体が、前に一歩進めているのかな。弱い部分から逃げることは簡単で、つらいとこに行くのは勇気がいる。背中を押してあげるじゃないけど、僕の役目だと思っている」

 中村奨は外野一本で勝負した今季、18試合で打率・150に終わった。本塁打は2年連続なく、打点も挙げられなかった。21年に39試合に出場して飛躍のきっかけになるかと思われたが、昨季は27試合。試合出場は年々下降線をたどっている。

 「遅いんだけど、覚悟を持っている。僕たちが気づかせてあげられなかったという部分もある。あいつに関してはいろんな思いがある。一言、言えるのは同じユニホームを着てるかわいい後輩。やっぱり何とかしてあげたい」

 西川がオリックスへのFA移籍で抜けたこともあり、外野はチーム屈指の激戦区だ。中村奨は来季7年目。会沢は、護摩行で己に勝ち、崖っぷちからはい上がるための強い心を養ってほしいと願っている。

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