カープ栗林「いつかは」メジャー 初めて明かす夢「大谷さん、ダルビッシュさん見て少しずつ芽生えてきた」

 広島・栗林良吏投手(27)がデイリースポーツに本音をさらけ出す一人語り『謙虚』。最終回の今回は読者の皆さんからたくさんいただいた質問の中からいくつかを選んで答えてもらいました。対戦したくない打者から、自分へのご褒美について。そしてメジャーリーグ挑戦の夢を初めて明かしてくれました。

  ◇  ◇

 みなさん、栗林良吏です。いよいよ最終回となりました。今回は皆さんから寄せられた質問にお答えします。

 -今まで対戦した打者で一番すごいと思ったのは?

 「柳田さんです。セの打者は対戦の回数が多いので、すごいよりも抑えなきゃというのが強いですけど、柳田さんはたまにしか対戦しないので。雰囲気もあります。今年も芯で捉えられていないのにフェンス直撃にされました。やっぱり怖いなと思いました」

 -対戦したくない打者は?

 「場面によります。ピンチだったら近本さん、大島さん、岡林、中野とか左の当てるのがうまい打者はイヤですね。走者なしだったら(岡本)和真、中田翔さん、坂本さんのような長距離打者が怖いですね」

 -マツダスタジアム以外で好きな球場は?

 「バンテリンドームは家族が来てくれるので気持ちが入りやすい。MAXを更新したのもバンテリンでしたし。エスコンフィールドも雰囲気が良かったです。神宮もそうですけど外にブルペンのある球場は好きですね。投球練習を見られるのは恥ずかしいですけど」

 -今、一番欲しい自分へのご褒美は?

 「時計です。みんなが持っている高級時計を一つくらいは欲しい。東京五輪の記念で妻とペアウオッチを買ったんですけど、どちらかというと思い出で買ったので。以前、時計屋さんに入ったら“時計が一つもない”と言われて、やっぱり人気なんだと思い、なおさら欲しいと思いました」

 -メジャーリーグに行ってみたい?

 「これまで外には言ってなかったですけど。WBCに出て、大谷さん、ダルビッシュさんと話をさせていただく機会がありました。そういう選手を目の前で見て、すごいなというのと、いつかは行ってみたいという思いが、少しずつ芽生えています。実力と自信が付いたときに行ってみたいです」

 以上、たくさんいただいたうちのいくつかですがお答えしました。

 最後に来季へ向けて。開幕からしっかり投げたい。ここ2年は開幕からうまくいけてない。1年目のように開幕ダッシュしたい。そのためにどうすればいいか、答えがあるわけじゃない。だから1年間1軍にいることが最低の目標になります。

 あと、WBCに出させてもらったのですが、何もせずチャンピオンリングとかメダルとかをもらって、それを見たときにカープのチャンピオンリングも取りたいと思いました。カープで優勝して、活躍したいです。

 今年はリリーフへの思いが強くなりました。結果が出ないときは先発をやりたいとか、思っていました。3年間、リリーフ投手の難しさとブルペンみんなで協力しあって戦うというのを経験して、絆が深く、いい関係だと思いました。戸根さん、中崎さんが上手に雰囲気作りをしてくださいます。1、2年目は準備に必死でしたけど、今季はブルペンではリフレッシュできました。ファンのみなさんと同じ気持ちで試合を見て、出番が回ってきたときに集中できる。すごくいい環境でした。

 来季は3年間、リリーフで経験してきたものをすべて出し切りたいと思います。

 1年間、お付き合いありがとうございました。(広島東洋カープ投手)

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