西川龍馬 広島ファンに感謝 「今の僕があるのはカープのおかげ」「ヤジってもらっても構いません」
国内FA権を行使して、オリックスへの移籍が決まった西川龍馬外野手(28)が23日、マツダスタジアムで行われた広島のファン感謝デーに参加。締めのあいさつに立った新井監督から促される形で、ファンに向けてスピーチした。
「8年間、本当にお世話になりました。カープに来て良かったです。ありがとうございました」
深々と頭を下げると、スタンドに集まった2万9000人のファンから大きな拍手が送られた。
移籍が決まった直後だけに参加するかどうか迷ったというが、鈴木球団常務から「胸を張って出なさい」と背中を押されグラウンドに出た。ブーイングなどはなく、ファンとのハイタッチでは温かい言葉をかけられた。
「ありがたいですね。あっちへ行っても頑張ろうと思いました」
歓喜、涙、汗…、さまざまな思い出が詰まったグラウンド。愛着のあるカープのユニホームを着るのも最後になった。
「寂しいですけどね。だからきょうはかみしめてきました、僕を一から作ってくれた。今の僕があるのはカープのおかげなんで感謝しています」
新天地はパ・リーグ3連覇中の王者。スピーチではオープン戦、交流戦で古巣と対戦することを楽しみだと口にした。
「その時は、全然ヤジってもらっても構いません。それをパワーに変え、これからやっていきたいと思います。そしてもう一つ。来シーズン、(オリックスが)パ・リーグで優勝し、セ・リーグはカープが優勝し、日本シリーズでカープと戦いたいと思います。それを目標に頑張りたいと思います」
広島に育てられた打撃の天才は日本シリーズでの再会を誓って大阪へと巣立っていった。
◆新井監督「西川選手、ありがとうございました。龍馬は来季からチームは違いますけど、彼の中に流れる赤いカープレッドの血はいつまでも流れていると思います。寂しいですけど、頑張ってこいよ!」