国内FA権取得カープ西川龍馬 球団と残留交渉「評価してもらった」 海外FA権「そういう話も」早め決断へ

 国内FA権を取得している広島の西川龍馬外野手(28)が2日、マツダスタジアムで球団と交渉した。約30分、鈴木球団本部長と話し合い、契約年数や金額など具体的な条件を提示されて、残留要請を受けた。熟考する姿勢を継続した上で、早期に結論を出す意向も示した。

 球団側との約30分の交渉。西川は好条件の提示を受け、残留を要請された。「僕が思った以上に良い条件。評価してもらった」。球団からの熱意は伝わった。

 具体的なことは明かさなかったが、契約年数や年俸などで高評価を受けたもよう。順調に試合出場すれば、来季中に海外FA権を取得する。「そういう話もちらっとしました」とした上で、今後は2つの選択肢の中で熟考する構えを示した。

 「海外(移籍)は、可能性は低い。(チームに)残るか、国内(移籍する)かのどっちかじゃないですか」

 野球人生の岐路に立つ。国内FA権を取得して迎えた昨季のオフは「気分が悪くなるくらい悩んだ」と明かしていた。今オフの心境も昨年と同様。あらゆる気持ちが交差している状況だ。

 「もちろん悩みます。そんなに簡単には決められない。僕が一人でスパッと決められるものではない。家族とか、いろんな人に相談して(決めたい)」

 考えをまとめた上で、再び球団とのテーブルに着く予定。決断時期について報道陣に問われると、「早めに決断はしたい」と言って前を向いた。

 西川は今季、脇腹痛で離脱したものの、リーグ2位の打率・305を残し、2年ぶりに規定打席に到達。4番を任されるなど首脳陣からの信頼も厚く、攻撃の中心を担った。通算打率・299が示すように、リーグ屈指の高い打撃技術を誇る好打者。それだけに、ソフトバンクなどが興味を示していると言われている。

 シーズン終了翌日の10月21日には、阪神とのCSファイナルSで敗れた悔しさをぶつけるかのように、マシン打撃で汗を流した。その際、球場を訪れていた新井監督からは「もちろん(一緒に)やりたい」と直接残留ラブコールを受けた。

 西川はこの日、マツダスタジアムのコンコースをランニングするなどして体を動かした。チームにとって欠かせない存在だ。その動向に誰もが注目している。

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