広島・小園 2連発含む5安打4打点 CS東攻略へ弾み「最後いい試合になったかな」「理想通り」

 3回、ソロを放つ小園(撮影・田中太一)
 3回、2打席連続本塁打を放った小園はナインとタッチを交わす(撮影・田中太一)
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 「練習試合、広島東洋カープ15-3JFE西日本」(10日、マツダスタジアム)

 広島・小園海斗内野手(23)が10日、14日に開幕するCSファーストSに弾みをつけた。マツダスタジアムで行われたJFE西日本との練習試合で、2打席連続本塁打を含む5打数5安打4打点と大暴れ。新井貴浩監督(46)が適応力に期待を寄せた頼もしい若鯉が攻撃陣をけん引する。

 迷いのないスイングで最高の結果をもたらす姿が、チームに安心感を与える。本番でも必ずやってくれる。そんな期待感を限りなく高めた5打数5安打。CSファーストSを前に組まれた最後の実戦は、小園の独壇場となった。「CSに向けて、最後いい試合になったかなと思います」。決戦を前に、大きな手応えを持ち帰った。

 初回2死三塁で、カウント2-1から2ラン。右越えに白球を突き刺すと、三回1死では初球を捉えて再び右越えソロを放った。力強く引っ張って長打にする持ち味を示した2打席連続弾。特に初球を捉えた2本目には「1球で仕留められたので良かった」と自信を深めた。

 14日からDeNAを本拠地に迎えるCSファーストS。相手は初戦が東、2戦目に今永が先発するとみられている。特に東は今季16勝を挙げ、最高勝率を獲得した2冠左腕だ。ストライク先行で投げ込んでくるのが相手左腕のスタイル。だからこそ、この日のように早いカウントから仕掛けて好結果につなげた快音は、攻略に向けた明るい材料になった。

 「なかなか簡単に打てる投手ではない。投げミスを仕留められるかが勝負なので」。今季、東には13打数2安打と手を焼いた。本番でも初球から集中力を研ぎ澄ませ、やり返す気持ちを増幅させた。

 新井監督は小園の打順に「まだ完璧には決めてないよ」と明言を避けたが「どういうところでも当てはめられる」と頼もしげ。上位を任せれば突破口を切り開き、好機で走者をかえすポイントゲッターにもなれる存在。好調さに加えて何番でも打てる適応力が、心強い。

 3打席目以降は、適時打を含めて全て中前打。コンパクトなセンター返しを繰り返し「理想通りのバッティング」とうなずいた。ポストシーズンの出場はプロ入り初。「積極的なプレーを心がけて、あまり気負うことなくやっていけたら」と小園。積極果敢な姿勢を貫き、チームを勇気づける快音を奏でる。

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