広島・新井監督 6連敗14日にもV逸 6戦連続1得点「『何とかしたい、勝ちたい』という気持ちは伝わってくる」

 6連敗で後がなくなり、試合後報道陣の質問に答える新井監督(撮影・伊藤笙子)
 9回、遊直で最後の打者となった秋山(中央)
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 「東京ヤクルトスワローズ5-1広島東洋カープ」(13日、神宮球場)

 広島は投打で奮わずヤクルトに敗れ、今季ワーストタイの6連敗を喫した。首位・阪神の優勝マジックは「1」に減り、きょうにも5年連続のV逸が決まる。すべて1得点以下での6連敗は球団初。神宮では1998年以来25年ぶりの7連敗となった。神宮での今季最終戦となる14日は白星で飾り、連敗を止めたい。

 スタンドから送られた最後の祈りも届かなかった。4点を追う九回2死二、三塁。秋山が捉えた打球は遊撃・長岡のグラブに直接収まった。

 安打数はヤクルトと同じ7本も、堂林の一発による1得点のみ。新井監督は「最後のアキ(秋山)もいい当たりだったし、ヒットは出ている。そこを何とか得点に結びつけられるように。連敗中だし、みんなの『何とかしたい、勝ちたい』という気持ちは、こっちも伝わってくる」とナインの必死さをたたえ、敗戦を受け止めた。

 連敗中の焦りなのか、攻撃の歯車がかみ合わない。2点を追う六回2死一、二塁は代打・松山が捕邪飛。2打席凡退していたデビッドソンに代えて切り札を投入したが、広島ファンは天を仰ぐ結果となった。

 4点ビハインドの八回2死一、二塁は坂倉が右前打を放った。誰もが適時打で追加点を確信したが、右翼・丸山和の好返球で二走・野間が本塁で憤死。歓声は一瞬にして悲鳴に変わった。

 三塁ベースコーチの赤松外野守備走塁コーチは「完全に僕の状況判断ミス。2アウト、2ストライク、走者が(俊足の)野間だったとはいえ4点差。丸山和の強肩を考えれば回してはいけなかった。もっと冷静にならなきゃいけなかった。全責任はこちらにある」と選手をかばった。

 これで7日・DeNA戦から6連敗となり、同戦から6試合連続1得点。1得点以下の6連敗は球団初という不名誉な記録となってしまった。さらに神宮では25年ぶりの7連敗となった。阪神の優勝マジックは「1」まで減り、2位を死守しなければならないシーズン最終盤に、暗く厳しい数字が並ぶ。

 14日は今季1勝10敗と苦戦する神宮での最終戦。負ければ5年連続のV逸が決まる。「たくさん(ファンが)神宮に応援しに来てくれているのでね、あした何とか勝ち試合をお見せできるように」と新井監督。全員で負の流れを食い止める。

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