「阪神タイガース５－１広島東洋カープ」（１０日、甲子園球場）

　広島が首位・阪神に悪夢の同一カード３連敗を喫した。４連敗で首位とのゲーム差は１１に広がり、今季の阪神戦負け越しも決定。今季、甲子園では２勝９敗１分けと大きく負け越し、５月２０日の一戦からは１分けを挟んで７連敗となった。

　七回まで１失点と力投していた先発・九里が同点の八回に勝ち越しを許した。先頭の近本へ与えた四球を皮切りに２死満塁のピンチを招き、代打・糸原に２点中前適時打。大きな２点を奪われた。

　九里は五回まで阪神打線を無安打に封じ、堂々の投球。１点リードの六回１死で中野に初安打となる内野安打、二塁・小園の悪送球でこの試合初めて得点圏に走者を背負った。ここで森下に同点の中前適時打を浴びるも、大山を遊ゴロ併殺に仕留めて耐え抜いた。

　七回も遊撃・田中の連続失策から１死満塁とされるも、伊藤将を三ゴロ併殺。味方のミスを懸命にカバーして腕を振ったが、終盤に力尽きた。

　打線は伊藤将の前に序盤から苦戦。五回にマクブルームの６号ソロで先制するも、以降は沈黙して追加点を奪えず。７日・ＤｅＮＡ戦から４試合続けて１得点となった。