連敗脱出の広島・新井監督「島内のあんなガッツポーズなんて初めて見たでしょ、みなさん」一問一答
「広島東洋カープ7-6阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)
広島が逆転勝ちで連敗を6でストップ。敗れれば阪神に優勝マジック「29」が点灯する中、意地の1勝を全員野球でつかみ取った。
今季初めて3番に入った小園が初回に同点2ラン。3点を追う五回は西川、会沢の適時打で1点差に迫ると、六回はデビッドソンに同点の12号ソロが飛び出した。そして14分間の中断を挟み、小園&西川が連続適時打。を一挙3得点で試合をひっくり返した。
七回は栗林、八回は島内が無死二、三塁のピンチを招きながらも、気迫の投球。佐藤輝、代打・糸原を連続三振に仕留め、最後は代打・原口を詰まらせての遊ゴロ。その瞬間、右腕は雄たけびを上げて力強く拳を握った。九回は13日の中日戦で連続被弾浴び、サヨナラ負けを喫した矢崎が1点差に迫られながらもリードを守った。
試合後の新井貴浩監督の一問一答は以下の通り。
-小園の3番起用が機能。
「彼は振れているし、ずっといいバッティングをしているので、走者を置いた状況で打席に立ってほしかった狙いもある」
-最後は前回失点した矢崎。
「彼も日曜日の試合でああいう感じになったので、その悔しさもあったと思う。起用する側とすると、信頼して『任せたぞ』と送り出している。よく抑えてくれた」
-六回に降雨中断があった。何か指示は。
「特にないけど、中断があった中でも各選手が継続して集中してくれた。本当に誰を褒めていいか分からないぐらい。ウチらしい全員野球で止めた連敗だったと思います」
-選手たちのガッツポーズを見ても、この試合にかける思いを見ている側は感じた。
「それは私も、ベンチで見ていて感じました。打った選手も、抑えた選手もね。みんなすごく気持ちが入っていたし、こっちも見ていて熱くなりました。島内のあんなガッツポーズなんて初めて見たでしょ、みなさん。全員の気持ちが伝わって来たので、うれしかったです」