広島・野村 無四球0封の今季初勝利 通算80勝に「どうしても勝ちたかった」 出身地の西日本豪雨被災から5年

 久々に勝ち星を挙げた野村は上本から手を挙げられ笑顔を見せる(撮影・田中太一)
 先発し、力投する野村(撮影・田中太一)
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 「広島4-0阪神」(6日、マツダスタジアム)

 広島の野村祐輔投手(34)が6回3安打無四球無失点で今季初勝利を挙げた。内外角へきっちり投げ切って阪神打線を手玉に取り、節目の通算80勝に到達した。西日本豪雨で最初の大雨特別警報が出てから5年となったこの日。被害が大きかった岡山県倉敷市出身の野村がチームに勢いを与え、首位阪神に2・5ゲーム差に迫った。

 満面笑みの新井監督から何度も肩をたたかれた野村が、白い歯をこぼした。阪神を封じた81球。快投をねぎらわれると、表情には充実感がにじむ。6回3安打無四球無失点。老練な投球でつかみとった今季初勝利だ。

 「打たせる投球ができて、バックにも守ってもらって良かった」

 全球種を思いのままに操った。直球はもちろん、カットボールやツーシームも内外角へ正確に投げ込む。四回2死一塁ではノイジーを左飛。五回1死の木浪にはフルカウントからファウルで粘られたが、9球目で空振り三振に斬った。

 得点圏に一度も走者を進ませなかった快投劇は、投球に力強さがあったのも要因だ。「下半身を安定させること」に重点を置き、筋力トレなどに加え、シャドーピッチングなど地道な反復練習でフォームを固めてきた。安定したフォームがあったからこそ「腕が振れていた」。

 18年以来5年ぶりの阪神戦白星で飾った節目の通算80勝。新井監督は「低めに集めてね。全ての球種を四隅に投げ分けていた。無四球ですし『これぞ祐輔だ』という投球だった」と手放しでたたえた。

 「きょうはどうしても勝ちたかったので、本当に良かった」。野村は力を込めた。

 この日、西日本豪雨で最初の大雨特別警報が出てから5年となった。倉敷市出身の野村にとっても忘れらない出来事。同市真備町は浸水など甚大な被害が出た。

 翌年19年1月には被災地を訪れ、同年12月には巨人・小林と復興イベントとして倉敷市で野球教室を開いたこともあった。

 「大変な思いをされた方がいらっしゃる。そういう方に、微力ですけど(勇気や活力を)届けられたらなと思っています」

 野球ができる日々に感謝しながら、腕を振り続けている。

 2試合で計12回を投げ無失点。抜群の安定感を誇る野村が、首位・阪神とのゲーム差を2・5に縮めた。「これからも一丸となって頑張っていく」。背番号19は力強く、チームの思いを代弁した。

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