カープ小園 千金1号2ラン「期待に応える思い」 自問自答した2軍降格「周りが全然見えてなかった」

 2回、小園はナインに迎えられ笑顔を見せる(撮影・田中太一)
 2回、先制2ランを放つ小園(撮影・飯室逸平)
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 「広島4-0阪神」(6日、マツダスタジアム)

 これまでの悔しい思いを広島・小園海斗内野手はすべてバットにぶつけた。

 二回2死一塁、1ボールから村上の高めに浮いたフォークを右中間へ運ぶ1号先制2ラン。4月16日・ヤクルト戦以来、今季2本目の安打は値千金の一発となった。

 「なかなかヒットが出ていなかったので、開き直って思い切って自分のスイングをした」

 開幕を1番で迎えながら極度の打撃不振に陥り、4月21日に2軍落ち。そこから2カ月以上、泥にまみれた。なぜ、新井監督は1軍から自分を外したのか、自問自答の日々。答えは見えてきた。

 「実力不足。周りが全然見えてなかった。チームのためにできてなかった。そこを再確認できた」

 自分の打撃だけでなく、チームが勝つために何ができるか。ワンプレーに一喜一憂せずに、がむしゃらに白球を追うことから始めた。

 指揮官は1軍復帰から2試合連続無安打でも先発起用を続けた。

 「彼の持っているポテンシャルは誰もが認める。どう開花させるか。内容とか守備の動き、表情とか以前より成長している」

 小園は「結果が出てない中、使っていただいたんで期待に応える思いでやっていた。良かった。また練習からしっかりやっていきたい」とホッとした表情で話した。

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