山本浩二氏「黄金時代で一緒にともに戦った戦友」 大瀬良「天国で安心してカープを見ていただけるように」

 広島OBで16日に65歳で死去した北別府学氏の葬儀が19日、広島市中区の玉泉院中央会館で営まれ、広島OB、球団関係者ら191人が参列した。18日の通夜は親族と一部関係者のみで営まれた。以下、主な参列者のコメント。

  ◇  ◇

 山本浩二氏(元広島監督)「同じ時期に、黄金時代で一緒にともに戦った戦友。例えば衣笠とか古葉監督とかね。少なくなってきて非常に寂しいところはあるし、65歳は若すぎる。いろいろな症状を聞いていると、よく頑張った。もう楽になっただろうから、あっちへ行って楽なピッチングをしてください」

 達川光男氏(元広島監督)「現役時代は家族を犠牲にしてまで、1球に命を懸けた投手だった。お世辞にも球速が150キロを出るような投手ではなかったけど、コントロールに命を懸けるというか、彼の1球にはとてつもない準備とエネルギーがあった」

 安仁屋宗八氏(元広島投手、デイリースポーツ評論家)「選手時代はちょっと頑固で、友達もつくらず一匹おおかみ。ただ、ユニホームを脱いでからは、ボランティアへ行ったり、少年野球を教えたり、農業、畑仕事したり。いろんな優しさが出た。新井新監督を空の上から、先輩の衣笠、古葉監督、宮川スカウトと一緒になってね、カープを見守ってほしいなと思っています」

 広島・大瀬良(18日の通夜に参列)「天国で安心してカープを見ていただけるように一日一日、全力で頑張っていきたい。僕自身としても1日でも1年でも長く(現役を)続けて、少しでも北別府さんに近づけるように一生懸命、精進していきたい」

 広島・栗林(18日の通夜に参列)「入団時から(北別府氏が闘病生活をしていたため)会うことができず、初めてお会いする機会でした。本当は野球を教えてほしかった、野球の話をしたかったというのが一番の気持ち。同じ背番号として恥じない成績、恥じない姿を見せたい」

 広島・中崎(18日の通夜に参列)「僕の親父が北別府さんの高校の後輩。子どもの頃からすごい選手だったという話をたくさん聞いていました。天国からカープのことを見守ってくれると思う。少しでも多くの勝利を届けられるように、精いっぱいやっていきたい」

 前田智徳氏(元広島外野手)「大先輩に会うのが久しぶり。まさかこういう形になるとは思わなかった。ゆっくりと休んでいただいて、われわれもいつかそちらに行くときは厳しく指導していただいて、もっと野球のお話をしたい。投手のいろんなことを勉強したい」

 北別府氏の妻・広美さん(ファンへ向けてのメッセージ)「現役時代は『結果さえ残せばファンはついてくる』という考えでした。それが、ファンのありがたさを実感するようになり、『ファンの声援があれば自分だけでは出てこない力が湧いてくる』『野球選手は常にファンの方を向いてプレーしなければならない』と話すようになりました。野球解説と番組出演の復帰を果たすため、夫は病との闘いに頑張ってまいりましたが、やっと楽になりました。これまで北別府学を愛し、応援し、支えてくださったみなさまに心からの感謝を申し上げます」

 ◆主な参列者…安仁屋宗八、外木場義郎、山本浩二、内田順三、木下富雄、池谷公二郎、大野豊、達川光男、山根和夫、山崎隆造、小林誠二、野村謙二郎、佐々岡真司、西山秀二、水本勝己、緒方孝市、前田智徳、山内泰幸、松田元オーナー(敬称略、順不同)

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