広島・コルニエル 先発初星お預けも好投 「何とか粘れた」6回2失点3戦連続QS
「中日2-3広島」(11日、バンテリンドーム)
3度目の登板でも白星を手にできなかった。2-2の七回。広島のロベルト・コルニエル投手(27)は一度、マウンドに上がり投球練習をしたものの、代打・加藤翔がアナウンスされると新井監督がベンチを出た。6回7安打2失点。同点のまま無念の降板だ。
粘り強さがあった。三回は1点を先制された後、1死一、二塁から細川、石川昂を打ち取った。四回も最少失点。「良い真っすぐを投げられた。良かったと思う」。150キロ超の剛球を軸に、我慢強く腕を振り続けた。
4月21日のDeNA戦は黒星を喫したが7回2/3を1失点。同29日の巨人戦も6回1失点で終えた。3試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を達成。防御率は1・83で安定感が光る登板が続く。
昨秋に先発に転向した。「投球に自信がある」と力を込める。直球一本調子ではなく、佐々岡前監督直伝のカーブや黒田球団アドバイザーから指導を受けたツーシームなどを駆使。長い回を投げ抜く投球術を身に付けつつある。
先発初勝利は次回登板にお預けになった。「きょうは何とか粘れたので良かった。次も相手の打者の反応を見て、攻め方を考えていきたい」。自分を信じてマウンドに上がる先に待望の白星が待っている。