広島・大瀬良 選手の家族も一つに、結束を大切にする選手会長

 「広島4-2巨人」(7日、マツダスタジアム)

 広島の大瀬良大地投手(31)が今季初勝利を手にした。毎回、走者を背負いながら粘りの投球を披露。3-2の六回1死二、三塁のピンチを切り抜けるなど、6回7安打7奪三振で2失点にまとめた。これで本拠地での巨人戦は18戦で無傷の10勝と不敗神話を継続。新井監督にとっても、今季初の連勝となった。

  ◇  ◇

 エースは選手会長を務める。開幕前、大瀬良は球団に決起集会の開催を申し出たが、何かあってはいけないと見送ることになった。

 「まだ早かったみたいです。残念ですけど、コロナがもう少し落ち着いたらやりたいですね」

 WBCで世界一となった侍ジャパンでは、ダルビッシュが音頭を取った食事会で結束を固めた。大瀬良も「チームを一つに」の思いからの提案だった。諦めてはいない。

 「小窪さん(現内野守備走塁コーチ)が会長の時に、球場でバーベキューをしたんです。いいなと思って。オールスター休みくらいに家族も呼んでみんなでできたらいいですね」

 前回は16年10月のCSファイナルS前に開催した。マツダスタジアムにあるコンロ付きスペース「びっくりテラス」を利用しての家族同伴の決起集会を夢見る。選手だけでなく、その家族も一つになろうというものだ。

 新井監督はチームを「家族」と称する。指揮官の思いを誰よりも理解するエース。結束は固い。(デイリースポーツ・達野淳司)

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