新井カープの危機管理「龍馬一塁」「小園三塁」 新井監督「いろんなことを想定」

 4回、一塁を守った西川(右)は無失点に抑えた長谷部を迎える
 練習試合で遊撃を守る小園(撮影・田中太一)
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 「練習試合、広島4-6ロッテ」(21日、コザしんきんスタジアム)

 広島の新井貴浩監督(46)が“有事”に備え、四回の守備で西川龍馬外野手(28)を一塁、小園海斗内野手(22)を三塁で起用した。複数ポジションを経験させることで起用の幅を広げ、勝利への道を突き進む構えだ。

 「そういうこともあるよ、というのは本人にも伝えてある。シーズンに向けていろんなことを想定しながら準備したいというのがある。できるときにやっておきたい」

 2人は共に2イニングを守った。西川は四回1死で山本の飛球をファウルゾーンで捕球。小園に守備機会はなかった。西川は「緊急事態用に。何かあったときのためです」と振り返った。

 西川は21年4月8日・ヤクルト戦で一塁を守り、小園も同年に3試合三塁に就いている。日南でも新しいポジションでノックを受けており、出番に備えてきた。

 一塁に関しては昨季、試合終盤に坂倉が三塁から回ることが多かったが、今季は捕手に専念するため困難だ。状況に応じて西川が守ることができれば攻撃力も維持できる。

 指揮官は「何が起こるか分からないので。シーズンに入って、練習試合、オープン戦でやっていません、ということがないように準備したい」と力を込めた。チーム全体の対応力を高めつつ、開幕へ向かう。

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