カープ新井監督「100点」のキャンプ初日 「選手全員と戦える幸せを感じている」

 歓迎セレモニーで笑顔を見せる新井監督(手前中央)と首脳陣、選手ら
 打撃練習中も、時折笑顔を見せた新井監督(撮影・田中太一)
2枚

 「広島春季キャンプ」(1日、日南)

 プロ野球は1日、6日に始動する西武を除き11球団がキャンプインした。広島・新井貴浩新監督(46)は初日から“イズム”全快。練習では選手の動きに目を光らせ、外国人らと積極的にコミュニケーションを取った。歓迎セレモニーではファンの笑いを誘い、キャンプ中にノックを打つことも予告する“リップサービス”も。背番号25もお披露目し、初日を「100点」と総括した。

 自分を育ててくれた日南の空気を全身で吸い込んだ。指揮官として戻ってきたキャンプ初日。新井監督がファンの前で背番号25のユニホーム姿を披露した。「全く違和感がない。背番号が変わってないこともあると思う。5年ぶりにユニホームを着て、選手全員と戦える幸せを感じている」。明るい表情でスタートを切った。

 「今の立場はしっかりと選手を見ること。目が疲れるぐらいまで見たい」。好天に恵まれ、選手の動きを確認することに重点を置いたキャンプ初日。汗を流す“家族”の姿に熱視線を注いだ。「100点でしょう」。目尻を下げて振り返る表情に充実感がにじんだ。

 午前中はノックをチェック。「ちょっと楽しみたいな」と、一塁のベースカバー役も務めた。ブルペンにも足を運び、午後からはフリー打撃をケージ裏で見つめた。昼食前には室内練習場から移動するアンダーソンと歩きながら、通訳を介して言葉を交わし、コミュニケーションを図る場面もあった。

 午後からの特守では本職が三塁の二俣に遊撃を守らせた。「1月末のスタッフ会議で、そういう話になった。去年まで三塁だったけど分からないよ。可能性は無限大だから」と意図を説明。若手の能力を引き出す環境も整えていく考えだ。

 1月31日には「自分は(ファンも含めて)カープのみんなを“家族”と表現する」と話していた指揮官。さっそく体現したシーンもあった。練習前の歓迎セレモニー。参加した幼稚園児から「新井監督にお願いがあります。ケムナ選手、中崎選手をよろしくお願いします」と地元出身の両投手の“売り込み”を受けた。スタンドが笑いに包まれた中、新井監督は「ケムナ選手、中崎選手、かしこまりました!」とユーモアを交えて返答し、笑いを増幅させた。

 選手の成長を後押しし、ファンを盛り上げるために、自らノックを打つ可能性も示唆した。「鍛えてあげたいなという気持ちはある。ノックはあまり打ったことがないので練習しないといけない」。ベストなタイミングを見極めて実施するつもりだ。4年連続Bクラスからの巻き返しへ向け、新指揮官は身を粉にしてチームを立て直していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス