広島ドラ7・久保 伊勢孝夫氏の薫陶受けた打撃披露 「塩見みたいな選手になれる」

 広島のドラフト7位・久保修外野手(22)=大阪観光大=が16日、廿日市市の大野練習場であった合同自主トレの打撃練習で鋭い打球を放った。視察に訪れていた迎打撃コーチは、思い切りの良いスイングと逆方向への力強い打球ににっこり。ヤクルト・塩見のようになれる可能性があると話し、潜在能力の高さに目を細めた。

 力強い打球だった。マシンでのフリー打撃で久保が鋭いスイングを見せた。「自分の持ち味は逆方向への打球です」。緊張感がある練習が続く中で、若鯉がその言葉を体現してみせた。

 元々は引っ張る打撃だったが、大学でヤクルト、近鉄、巨人などで打撃コーチを務めた伊勢孝夫氏と出会い修正。スイングやポイントを見直し、手に入れた大きな武器だった。

 視察に訪れていた迎打撃コーチは久保について「中堅から右中間に強い打球を飛ばせるツボを持っている」。伸びしろを感じた一振り一振りに「確実性を上げていけば、塩見みたいな選手になれる可能性がある」と、長打も魅力の好打者と重ね合わせた。

 この日は合同自主トレ2日目。久保は初日に大きな衝撃を受けた。「秋山さんの打撃を見て、内角とかも最後までバットを返さずに逆方向に打たれていた。すごかったです」。球界屈指の打撃を目に焼き付けられたことは代え難い経験。練習への意識をさらに高めるものになっている。

 春季キャンプまで2週間。1軍か2軍かは未定ながら自身の取り組みは不変だ。「力強いスイングができるようにしたい。そこを意識して練習をしていく」。前を向いて力を込めた。

 ◆久保 修(くぼ・しゅう)2000年9月29日生まれ、22歳。大阪府出身。181センチ、81キロ。右投げ右打ち。外野手。石見智翠館、大阪観光大を経て2022年度ドラフト7位で広島入団。強肩・俊足で巧打が魅力。昨年春の近畿学生野球で打率・349、2本塁打、10打点でベストナイン。

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