カープ小園 勝負の〝3年目〟へ誓い 「全部の試合に出る」「(盗塁)10個以上」 

 広島の小園海斗内野手(22)がデイリースポーツの新春インタビューに応じた。5年目の今季へ向け、遊撃手として全試合出場や自身初となる2桁盗塁を目標に掲げた。真のレギュラーになるために勝負の“3年目”に臨む。

 -今季が5年目。どんなシーズンにしたいか。

 「まずは全部の試合に出る。フルイニングかはわからないですけど、まずは全試合に出たいと思っています」

 -昨季は2年連続で100試合以上となる127試合出場。レギュラー2年目だった。

 「プレッシャーはあります。結果を出さないといけないというところにいるので。でも、そこで戦えている充実感があるし、苦しさも味わえている。味わえない人もいるわけですから。使ってもらっている球団には感謝しかありません」

 -昨季4月は打撃状態が上がらず苦しんだ。それでも守備で貢献するなどしてポジションを守り切った。苦しい経験から得たものは。

 「しんどかった。打撃がダメだったので、守備を頑張ろうと思ってやっていました。打撃も良くなろうと練習したけど、試合になるとそんなこと考えていられない。しっかり守っていれば点数は入らない」

 -気持ちの切り替えはできたか。

 「自分一人ならできていなかったかもしれない。みんなに声をかけてもらったのが大きかった。あの成績(2割に届かない)だから、ちょっと笑いながらになっていましたけど。それでも全然良かったので。チョーさん(長野)だったり龍馬さんだったり。大丈夫だよ、ここから、ここからだぞ、と」

 -今季はレギュラー“3年目”。大事なシーズンになる。

 「(契約更改で)球団の方から『3年目も勝負だぞ』と言ってもらった。3年出てレギュラーと言われる。結果を出してレギュラーを勝ち取りたい」

 -新井新監督は機動力野球の復活を掲げている。走塁についての思いはどうか。

 「やっぱり走るというのは、本当に大事なこと。いい投手だったりを崩していくのには、やっぱり盗塁というのは必要。僕も走って行けるように練習からやっていけたらなと思います」

 -来季は盗塁増を目標に掲げるか。

 「そこはやっていかないといけない。走れたら違うし、次につながる。大事なのは勇気ですかね。走る、走るぞと出しすぎて空回りするのはおかしいですけど、走る勇気っていうのを持って頑張りたい」

 -技術的な課題は。

 「スタートですかね。僕は体が浮いちゃう、パッと。それでは走り出したあとに減速してしまう。走り方が全然、前に進む走り方ではなかったんです。(1月の合同自主トレには)哲さん(ヤクルト・山田)がいる。盗むのはうまいし、いろいろ聞いてみたい」

 -目指す盗塁数は。

 「10個以上、頑張ります」

 -チームは今季4年連続Bクラスから巻き返しを図るシーズンになる。

 「僕が入団してから順位がちょっと良くない。来年こそは優勝したいと思っているし、その中で貢献できたら。絶対に優勝を皆さんにお届けできるようにがむしゃらに頑張っていきたいと思います」

 ◆小園 海斗(こぞの・かいと)2000年6月7日生まれ、22歳。兵庫県出身。178センチ、85キロ。右投げ左打ち。内野手。背番号51。報徳学園から18年度ドラフト1位で広島入団。プロ1年目の19年6月20日・ロッテ戦(マツダ)で初出場初先発(1番・遊撃)。通算成績は301試合300安打16本塁打89打点、打率・269。

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