カープ秋山「僕の中で大きな変化がある」 改革断行の思い激白インタビュー【2】
広島の秋山翔吾外野手(34)がデイリースポーツの新春インタビューに応じ、フルイニング出場などでチームの勝利のために全力を尽くすと誓った。今季がカープ移籍2年目。グラウンドに立ち続けるための覚悟、バットへのこだわりなど自身のことを余すことなく語った。
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-今オフの取り組みはどのようなものか。
「僕の中では大きな変化がある。これは打撃の技術的なこと。インタビューを受けているときと記事になったときでちょっと違うかもしれないですけど」
-どんな変化か。
「もうちょっと前で打ちたい」
-ポイントを前にする理由は。
「どっちかと言ったら、真っすぐをしっかり打つため。変化球を、真っすぐを待ちながら打つなら(ポイントは)後ろの方が良い。それをちょっと捨ててでも、真っすぐを良いポイントで打てるイメージをつけなきゃいけないのかなと感じたんです。去年の40試合くらいで。(ポイントを)前に置けば、それだけ変化球にやられたようなイメージの空振りが増えてくる。それはあまりしたくないという野球観があるんですが」
-それでも前で打つ試みをしている。
「(野球観を)変えてでも一度、前で打つっていう。もう一度、真っすぐを右足より前くらいでさばくイメージで」
-新しい秋山選手になる。
「進化するというか、このままでは終わるなと。良くなりそうなところが見えなかったので。ずっと前で打つ練習ばかりやっていたことはあまりなかった。(試合では)どうしても最後、変化球をマークしていかなきゃいけなくなるのもわかっているから。でもマークしているが故に、真っすぐをちゃんとしたポイントで打ったというのがあまり多くなかった。オフの期間。いろんなことを考えながらやる一つとして大きな、できるかどうか挑戦的なことがあるかなと思います」
-オフ期間、充実感があるようにうかがえる。
「大きなテーマをもってやれる時期。トータルでタフにやりたいですね」
◇秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年4月16日生まれ、34歳。神奈川県出身。183センチ、86キロ。右投げ左打ち。外野手。横浜創学館、八戸大を経て10年度ドラフト3位で西武入団。首位打者(17年)、最多安打(15、17~19年)。15年はシーズン最多216安打の日本記録。19年オフに海外FA権を行使してレッズに移籍。15年プレミア12、17年WBC日本代表。