広島・九里、メジャー流で長打厳禁 3年ぶりオフに米国トレ 最先端施設でデータ分析

 バッテリー会ゴルフコンペに参加してラウンドを楽しむ九里(撮影・立川洋一郎)
 森(手前)とラウンドを楽しむ九里
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 広島の九里亜蓮投手(31)が30日、呉市内でのバッテリー会ゴルフコンペに参加し、12月下旬から1カ月間、米国アリゾナ州にある施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングすることを明かした。最先端の施設で動作解析やデータ収集などを行うことでレベルアップを図り、10年目の来季に備える。

 変化を求めて海を渡る。新型コロナ水際対策の大幅緩和を受け、球団から海外自主トレが許可された。3年ぶりとなるオフの米国トレ。九里は「自分自身が変わりたいし、レベルアップしたいのが一番。もっともっと、いろんなことを学びたい」と理由を説明した。

 アリゾナ州にある「ドライブライン・ベースボール」で汗を流す。米国の最新テクノロジーが採用されているトレーニング施設で、エンゼルス・大谷もシアトルにある同施設に足を運ぶなど、多くのメジャー選手が利用している。

 今春に同施設の関係者と知り合ったのがきっかけ。渡米後は投球フォームの動作解析やデータ分析などで自身を見つめ直す。

 「体にセンサーをつけて投げる。藤浪くんがやっていてニュースになったことがある」

 今オフ、ポスティングシステムでのメジャー挑戦を目指す藤浪が19年オフに沖縄で開かれた同施設の講習に参加。マーカーを全身48カ所につけ、10個のセンサーで囲まれたマウンドで投球練習した。同様の最先端技術で分析する予定だ。

 「球の質を上げるのか違う球種で補うのか。そういうところもデータだったりを見て改善していきたい」

 来季、見据える一つに長打を減らすことがある。プロ9年間でどの球種が最も長打を打たれているのかを把握している。可視化された自分自身と向き合うことで修正点を探し、改善していく構えだ。

 昨季は13勝(9敗)を挙げて最多勝に輝いたが、今季は6勝9敗、防御率3・33。シーズン終盤には中継ぎに配置転換されたこともあり規定投球回に届かなかった。何よりチームを勝利に導く投球ができなかったことが悔しかった。

 来季が節目の10年目。チームも新井監督を迎えて新たに船出する。「周りから見たとき、投げ方が変わったのか球の質が変わったのかはわからないけど、少し変わったなとか良い球を投げるなとか、そう思ってもらえるような良い期間にしたい」。新たな自分探し。背番号11は目を輝かせた。

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