カープ大瀬良 剛球復活じゃ 来季10年目原点回帰へ 目標は直球140キロ台後半

 直球の見直しをテーマに掲げた大瀬良
 選手会ゴルフでショットを打つ広島・大瀬良
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 広島の大瀬良大地投手(31)が28日、東広島市内であった選手会ゴルフコンペ参加後に取材に応じ、直球を磨き直すことを今オフのテーマに掲げた。約143キロだった平均球速を、来季は140キロ台後半にすることが目標。直球で押す本来のスタイルを取り戻す構えだ。

 来季節目の10年目を迎える大瀬良が原点回帰する。持ち味は直球-。今季を終え、自問自答を繰り返し導き出した答えだった。もう一度、剛球を取り戻す。覚悟を決めた。

 「真っすぐに全く自信がなく球速も落ちていた。自分の中で発想を変えないといけない。真っすぐを自分の中でもう一度見つめ直す。強さもスピードもあるに越したことはない」

 8勝9敗で防御率は自己ワーストの4・72。被本塁打18本もリーグ最多だった。直球の球威を欠いたことで変化球との球速差は小さくなった。「打者の反応が怖くなさそう、嫌じゃなさそうだった」。カットボールやフォーク、シュートも最大限生かせず手詰まり感があった。

 「平均球速が落ちてしまっているので戻したい」

 今季、約143キロだった平均球速を140キロ台後半まで戻すことをテーマに掲げる。15勝7敗、勝率・682で初タイトルの最多勝利と最高勝率を獲得した18年は平均球速が146~7キロあった。

 「まだ31歳。成長できる部分はたくさんある。140キロ後半くらいまでいければイメージはきっと変わる。『大瀬良良くなっているな』と思ってもらえるものがほしい」

 球速増へ体づくりも見直し、今オフは上半身の筋力トレに注力する。20年9月の右肘手術以降は患部への負荷を気にしていたため「優しく、優しく」やってきた。術後2年が経過し不安はない。近年、力を入れてきた体の柔軟性を高めるトレーニングなどを継続しながら上半身の強さを追求していく。

 来季は新井新監督が指揮を執る。マツダスタジアムでの秋季練習中に会う機会があり「ケガだけはしないようにと。期待しているし、やってもらわないといけないと言われた」。新指揮官の言葉も励みになっている。

 悔しさを胸に直球を磨く冬。「強い覚悟を持ってやっている。みんなからまた信頼を勝ち取れるような、いい準備期間にしたい」。本格派として、迫力ある投球を見せつけるため汗を流す。

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