カープ矢崎 進化の秋だ リリースポイント修正がテーマ“八回の男”さらなる飛躍へ
広島の矢崎拓也投手(27)が7日、リリースポイントの修正をテーマに挙げた。投球を数値化するホークアイでの分析結果を元に導き出した課題だ。今季終盤に“八回の男”を担った右腕がさらなる進化を目指す。
「少しでも打者側で(球を)離せるようになったら相手との距離を詰められる。そこに取り組もうとシーズン後から思っていた」
エクステンションというリリース位置を示す指標がある。今季の投球を見える化すると、球を離す位置が他投手と比べ、打者から遠かったという。
真上から投げ下ろす豪快なフォームは自ら考えたどり着いたものだ。他投手と比較はしないものの、より打者に近い場所でリリースできれば打者の体感速度などが上がると感じ取ったことが見直しのきっかけだった。
今季は自己最多の47試合に登板し2勝1敗1セーブ、防御率1・82で終えた。勝利の方程式入りを勝ち取り存在感を示したシーズン。角度を付ける投げ方を維持した上でリリースポイントを微調整することが来季の飛躍につながると信じている。
「トレーニングをして動きが変わればフォームも少しは変わる。固執し過ぎると良くないと思うので、柔軟に構えられたら」
3年ぶりの秋季キャンプで来季につながる投球の土台を固めていく。