石原慶幸氏が提言 カープCS進出のカギはブルペンのスクランブル態勢
広島はCS進出へ向けて20日の中日戦(マツダ)を含めて残り6試合。同率3位の阪神、ゲーム差なしの5位・巨人との三つどもえの戦いは佳境を迎えた。デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏は先発要員だった遠藤のロングリリーフ待機など、ブルペンのスクランブル態勢がカギを握ると見た。
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9月に入って9勝5敗。数字が示す通り、ラストスパートという中でみんな本当に頑張っていると思う。
ここ最近の試合を見ていると、投手は起用に応えて、野手も日替わりヒーローが出ている。全員で戦っているのが伝わってくる。チーム的にすごくいい状態だと思う。
攻撃ではマクブルームの復調が大きい。カープの中では長打も打てる存在。そういう選手が復調してくれば、前後の選手にもいい影響を与えられる。
そういう中でCS進出へカギを握るのはブルペン。残り試合も少なくなってきて、早め早めの継投になっていくのは分かっていること。負担がかかる試合が多くなるが、キツイなどと言っていられない時期に来ている。
残り6試合。連戦はあっても2連戦まで。もちろん先発の九里、森下、大瀬良が長いイニングを投げられれば、それはリードしていることでもあるので理想的ではある。が、そうではない展開ならば、どんどん中継ぎをつぎ込むことになる。
中止になった18日に先発予定だった遠藤はロングリリーフに備えてブルペン待機となる。となれば、ますます試合展開によっては仕掛けが早くなる。全員で栗林までつなぐという戦いになると思う。
残りは阪神、中日、ヤクルトとそれぞれ2試合ずつ。中日とヤクルトとは対戦成績で負け越しているが、この時期になれば、今までの勝敗は関係ない。
ここまでは長いシーズンを見据えて、先発を引っ張っていたけれど、この6試合はスクランブル態勢で目の前の試合を取りにいく。相手どうこうではなく、自分たちが勝っていくしかない。