広島“左腕アレルギー”喫緊の課題 河田代行「やられた、完全に」対左先発は5連敗

 「広島1-6中日」(18日、マツダスタジアム)

 広島は投打がかみ合わず、同一カード3連勝を逃した。打線は四回に1点を返すのが精いっぱい。試合前時点で対戦防御率1・69と封じられていた松葉にこの日も6回1得点で白星を献上した。相手先発が左腕の試合は、直近10試合で2勝8敗の5連敗。早急な“左腕アレルギー”の克服が急務だ。

 5点を追う九回、鯉党は反撃を信じて戦況を見つめた。だが2死一、二塁から会沢が左飛に倒れると、球場にはため息が充満した。またもや難敵・松葉を打ち崩せなかった。同一カード3連勝の青写真は消え、本拠地での連勝も5で止まった。河田監督代行は「やられちゃったね、完全に」と潔く敗戦を受け止めた。

 緩急自在な投球に手を焼いた。四回は2死二塁で西川が右中間へ適時二塁打を放ったが、長打はこの1本のみ。3点を先制された直後の初回1死一、二塁では、4番・マクブルームが痛恨の遊ゴロ併殺に倒れ、流れを引き戻せなかった。

 終わってみれば、この逸機が響いた。河田監督代行は「あそこで一本出ていれば、またいろいろ変わってきたと思う。ライアン(マクブルーム)なんて、完全に緩い球に(体が前に)出されちゃっているから。投げる瞬間に変化球という見切りができていなかった」と、主砲が好機で期待に応えられなかったシーンをポイントに挙げた。

 松葉との対戦はこれで4試合で0勝2敗と白星がない。これで相手先発が左腕に限れば、直近10試合で2勝8敗、7月30日・中日戦の小笠原から5連敗と“左腕アレルギー”が顕著になりつつある。7月31日にも松葉と対戦し、5回1得点と封じられていた。

 東出野手総合コーチは「同じスライダーでも速いスライダー、(曲がりの)大きいスライダー、カーブが絶妙にストライクからボールになるからゴロになる」とてこずる要因を分析した。左腕に献上した18個のアウトのうち、ゴロアウトは2併殺を含む13個と術中にハマった。ただ、このまま終わるわけにはいけない。上位浮上を狙う戦いが続くからこそ、解消する特効薬を見つけて手を打つことが肝要だ。

 19日からは横浜に乗り込み、本拠地14連勝と勢いに乗るDeNAとの3連戦。この日も矢野、韮沢の若手二遊間は懸命に白球を追って勝利への執念を示した。「本当にきょうも、みんな一生懸命、集中力を持ってやってくれている」と河田監督代行。ナイン一丸となり、仕切り直す。

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