広島・菊池涼 神話弾ストップ 4号同点ソロも昨年6月から12連勝で

 「広島5-6中日」(31日、マツダスタジアム)

 ファンの熱い後押しを受けながら、打球はわずかにフェンスを越えた。一時は同点となる放物線。流れを変えた快音に本拠地が大きく沸いた。勝利に直結しなかったが、広島・菊池涼が重苦しい雰囲気を一振りで払しょく。敗戦の中で意地を示した。

 1点を追う六回1死で、代わったばかりの藤嶋から左中間へ4号ソロ。フルカウントからファウルで4球粘り、迎えた10球目を鋭く振り抜いた。140キロ直球を完璧に捉え「いい風が吹いてくれました」と振り返った。背番号33が本塁打を放つと、チームは昨年6月19日のDeNA戦から、引き分けを挟んで12連勝中だったが、不敗神話に終止符が打たれる結果となった。

 初回には無死一塁でヒットエンドランを決めて一、三塁と好機を拡大。外角球に対し、体を投げ出すようにしてバットを出した。その後の先制点につなげ、1点を追う七回は「何とかつなげました」と一時同点に追いつく右犠飛。場面に応じてベンチとファンの期待に応え、忠実に役割を果たす姿が頼もしい。

 2点を追う九回は、1死一、二塁から球足の弱い三ゴロにヘッドスライディング。劣勢の状況でも勝利への執念を燃やし続けた。月も変わり、いよいよ8月戦線。名手が投打でチームを支えていく。

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