カープ完封負け8度目 阪神投手陣の対策かなわず 指揮官「きょうはできなかった」

 「広島0-3阪神」(19日、マツダスタジアム)

 スコアボードに9つの「0」が並んだ。阪神・ウィルカーソンを打ち崩せず、中継ぎ陣にも封じられた。広島は散発6安打無得点。今季8度目の完封負けを喫した。

 佐々岡監督は「つなげて、つなげて、つなげてというのが、きょうはできなかった。スピンの利いた真っすぐ、スライダーと絞っているんでしょうけど、なかなか打てなかった」と唇をかんだ。

 助っ人の力強い直球に苦しんだ。高めながら威力があることで差し込まれた。低めへの変化球も効果的に使われ、狙い球を絞りきれなかった。

 0-1の二回無死一、二塁では、小園が初球の高めチェンジアップを仕留めきれず中飛。会沢、床田は連続三振に倒れた。

 4度先頭打者が出塁したが、得点圏に進めたのは一度だけ。対策を講じたものの、この日は歯車がかみ合わなかった。朝山打撃コーチは「きょうは流れも悪く良いところがなかった」と振り返った。

 9連戦は残り1試合。21日の移動日を挟み、22日からは敵地でヤクルト3連戦に臨む。

 野手陣の状態について問われた同コーチは「そんなに悪くはない」と力を込め、気持ちの切り替えを強調した。前半戦は残り4試合で、借金は「2」だ。勝率5割以上での前半戦ターンを目指し、全力を尽くす。

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